1950年生まれの森永博志は、雑誌「ポパイ」や「ブルータス」の特集、「プレイボーイ」のロングインタビューといった編集者として活躍し、「月間小説王」の創刊や「スネークマンショー」カセットブックなどあらゆる編集を手がけてきた。1986年には山崎眞行のサクセスストーリーを描いた小説「原宿ゴールドラッシュ」で作家デビューし、後に映画化。著書に「ドロップアウトのえらいひと」「やるだけやっちまえ!」「ONE PLUS ONE」「自由でいるための仕事術」などがある。その破天荒な生き様と、独自の視点でファッションや音楽などのカルチャーをピックアップする感性から、「伝説の編集者」と呼ばれた。
邦彦氏はインスタグラムで「昨晩、伊勢佐木町の自宅で亡くなっているのが見つかりました。死後数日がたっていました」と投稿。失踪癖があり、ドロップアウトを自ら選んで行っていた博志氏についてのエピソードのほか、アンリアレイジのパリコレクションデビューの背景には、独自の人脈を持つ博志氏の存在があったことも綴っている。告別式は邦彦氏が喪主を務め、4月24日に都内の寺院で行われる予定だという。