トヨタ自動車の販売店=3月27日、米カリフォルニア州アルハンブラ(AFP時事) トヨタ自動車が24日発表した2024年度の世界販売台数は、単体で前年度比0.3%減の1027万3719台と4年ぶりに減少した。欧米などでハイブリッド車(HV)が堅調だった一方、国内は認証不正やプリウスのリコールが響いて年度前半に落ち込んだ。
内訳は国内が1.6%減の150万5255台と3年ぶりに減少。海外も0.1%減の876万8464台と4年ぶりに減少に転じた。現地メーカーとの価格競争が激化している中国は5.9%減と苦戦が目立った。
世界生産台数も2.9%減の967万9470台と4年ぶりに減少。このうち、国内は2.2%減の323万6420台だった。
業績が伸び悩む中、トランプ米政権による関税措置に加え、為替相場も円高傾向で推移しており、トヨタの経営環境は厳しさを増している。