毎日放送本社=大阪市北区 毎日放送(大阪市)の情報バラエティー番組「ゼニガメ」に不適切な放送内容があったとされる問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(小町谷育子委員長)は24日、放送倫理違反を認定する意見書を公表した。
同委が問題としたのは2024年7月17日の回で、出張買い取り業者に密着取材。不要品の買い取りに行った家で、金庫から金の延べ棒が発見される場面などを放送したが、実際は依頼人も延べ棒も業者が仕込んだものだった。
委員会はこれらの点について、局側の「事実確認が不十分だった」と指摘。視聴者の信頼を裏切るもので、日本民間放送連盟の放送基準などにも反すると判断した。
毎日放送は「指摘を真摯(しんし)に受け止め、事実確認の徹底など、引き続き再発防止策を実行してまいります」とのコメントを発表した。