荒木飛羽主演『スメルズ ライク グリーン スピリット』映画化決定 ドラマを再編集&オリジナルエピソードも追加

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2025年04月24日 19:10  クランクイン!

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『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』ポスタービジュアル (C)「劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット」製作委員会
 2024年9月より放送されたドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』(MBSほか)を再編集し、さらにオリジナルエピソードを追加して映画化した『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』が、6月に全国公開されることが決定。映画版ポスタービジュアルが解禁された。

【写真】ドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』フォトギャラリー

 原作は、2011〜12年に「コミック Be」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載され、2012年に計2巻で単行本化された永井三郎の同名漫画。平成の閉鎖的なド田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚めた主人公と、彼を取り巻く少年たちが織り成すひと夏の淡い青春ストーリーだ。

 男子学生・三島フトシ(荒木飛羽)は、髪が長く、なよなよしているという理由から、バスケットボール部に所属するクラスメイト・桐野マコト(曽野舜太)率いるグループからイジメを受けている。しかし三島は抵抗せず、隠れて口紅を塗ったり、女性ものの服を着たり、“カワイイ自分に変身する”という日課が心のよりどころになっていた。

 そんなある日、三島が屋上にいると、以前なくした口紅を桐野が自らの唇に塗ろうとしていることを目撃し…。“本当の自分”を隠して学校生活をおくる桐野、“なぜか”三島に強く当たるイジメグループの一人・夢野太郎(藤本洸大)、“やたら”三島を気に掛ける新任の社会科教諭・柳田(阿部顕嵐)。自分のアイデンティティに目覚める三島の存在をきっかけに、桐野・夢野・柳田の“秘めたる感情”が徐々に明かされていく。

 三島フトシ役を演じるのは、まだ18歳ながら俳優歴10年の荒木飛羽。三島をイジメるグループのリーダー・桐野マコト役に曽野舜太。三島に対し強く当たってしまうクラスのムードメーカー・夢野太郎役に藤本洸大。そして、どこか訳アリな様子もうかがえる、都会から転任してきた社会科教師・柳田役を、自身初の教師役となる阿部顕嵐が怪演する。

 『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』は、昨年放送されたドラマを再編集し、さらに原作、ドラマにもないオリジナルエピソードも入った作品。映画版について、荒木は「特に、三島と桐野が初めて心を通わせる屋上のシーンは、スクリーンで観るのが楽しみで仕方ありません!」と期待のコメント。曽野は「スクリーンで観ることで、桐野と母の静かな対話や、何気ない瞬間の中にある繊細な感情が、より深く届けられると思います」と魅力をアピール。

 藤本は「夢野というキャラクターと向き合った日々は、僕にとっても大切な時間だったので、さらに多くの方にこの作品を届けられたら良いなと思っています」と特別な想いを寄せ、阿部は「映画に向けて新しいシーンの撮影をしたんですけど、久しぶりにスタッフの皆さんと会えて、楽しく素敵に撮ってもらえました」と映画オリジナルシーンについて語っている。

 ドラマに続きメガホンをとった澤田育子監督は「もしかしたら、誰もが自己を投影できる物語なのかもしれません」とコメントを寄せた。

 映画版ポスタービジュアルは、三島(荒木)が教室から校庭に眼差しを向けている姿を捉えた、映画監督・脚本・写真家の枝優花が撮影した写真を使用したもの。日常の中で、「本当の自分」への目覚めと揺らぎが入り混じった荒木のほか、桐野(曽野)、夢野(藤本)、柳田(阿部)の印象的な表情を収めた写真もデザインされている。

 また今回、本作の映画化を記念して、5月26日に完成披露上映会イベントの開催が決定。上映後のトークイベントでは、荒木、曽野、阿部、澤田監督、そして本作の音楽を担当した中村中が登壇する。イベントの詳細は映画公式HPを参照。

 『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』は、6月全国公開。

※キャスト&監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■荒木飛羽(三島フトシ役)

映画化が決まり、驚きと嬉しさでいっぱいです!特に、三島と桐野が初めて心を通わせる屋上のシーンは、スクリーンで観るのが楽しみで仕方ありません!この物語が、誰かの心に寄り添うきっかけになれば嬉しいです。ぜひ劇場でご覧ください!

■曽野舜太(桐野マコト役)

『スメルズ ライク グリーン スピリット』が映画になります!再び桐野マコトとして皆さんの前に立てることが、本当に嬉しいです。スクリーンで観ることで、桐野と母の静かな対話や、何気ない瞬間の中にある繊細な感情が、より深く届けられると思います。人を想うことの形や温度を、劇場で感じていただけたら嬉しいです。

■藤本洸大(夢野太郎役)

夢野太郎役、藤本洸大です。映画化されると聞き、本当に嬉しく思います。僕が一番青春を感じた三島と桐野が自転車を漕いでいるシーンを大きなスクリーンで観られることが楽しみです!何よりも、夢野というキャラクターと向き合った日々は、僕にとっても大切な時間だったので、さらに多くの方にこの作品を届けられたら良いなと思っています。ぜひ劇場にて、皆様それぞれがこの作品から感じ取れたものを心に刻んでいただけたら嬉しいです。

■阿部顕嵐(柳田役)

皆さんが観てくださったから映画化します、ありがとうございます。映画に向けて新しいシーンの撮影をしたんですけど、久しぶりにスタッフの皆さんと会えて、楽しく素敵に撮ってもらえました。あの少し影がある綺麗な夏を大きなスクリーンで観れるのが僕も今から楽しみです。是非お楽しみに!

■澤田育子(監督)

作品を装い新たにスクリーンに投映できること、非常に嬉しく思います。誰かのことを思ったり、誰かのことを思うが故に自分と闘ったり、誰かにとっての「正しさ」が誰かの「痛み」であったり。豊かで自由な大自然薫る中で、迷いながら、願いながら、どうしようもない息苦しさで踠(もが)き続ける。不器用に、真っ直ぐに、時に残酷に、滑稽に。けれど。誰かを思う根底には、優しい風が流れている。優しい風がいっぱい集まって、世界が平和でありますように。

もしかしたら、誰もが自己を投影できる物語なのかもしれません。スクリーンで御覧いただけたら幸いです。惜しみない愛と技術で尽力してくれたスタッフ&キャストに、最大級の感謝です。thanks & love!
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