タレント西田ひかる(52)が24日、読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten.」(月〜金曜午後3時50分=関西ローカル)に出演。中国への返還が発表されたジャイアントパンダについて言及した。
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」はこの日、飼育する雌のジャイアントパンダ「良浜(らうひん=24歳)」「結浜(ゆいひん=8歳)」「彩浜(さいひん=6歳)」「楓浜(ふうひん=4歳)」を、6月末ごろに中国に返還すると発表した。
同園はパンダの研究、繁殖に熱心に取り組んでおり、西田は「困ると思います。繁殖もすごい得意と聞いていて、全員が帰ってしまうと、その研究や引き継ぎも全部途絶えてしまう。パンダのことを思ったら何歩が下がってしまうと。早く戻ってきてって思っちゃいますね」と残念がった。
ジャイアントパンダは基本的に、繁殖研究目的で中国から貸し出される形となっており、国内で生まれたパンダであっても所有権は中国にある。
一方、大阪公立大名誉教授の朴一氏は「パンダが外交取引の材料に使われるのは残念なことですけどね。アメリカ側につくのか、中国側につくのかということでパンダが使われていく可能性は大いにありますよね」と、現在の世界情勢を踏まえ、中国の“パンダ外交”に利用されることに懸念を示した。
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同園によると、00年生まれで日本で生まれ育った良浜は「高齢期に差しかかっており、安心して暮らすための施設や医療体制が整う中国で、ゆったりとした環境で穏やかに過ごすことが望ましい」の専門家の意見を受け、帰国が決定。良浜の子供の結浜、彩浜、楓浜の帰国については「将来の繁殖を目指しパートナーを探すため」と理由を明かした。
国内で飼育されるジャイアントパンダは、東京・上野動物園の2頭のみとなる。
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