クアルタラロ、転倒喫すもトップ5獲得。リンスは「ハードブレーキングにまだ課題」/第5戦スペインGP

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2025年04月26日 14:00  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第5戦スペインGP 初日
 4月25日、2025年MotoGP第5戦スペインGP MotoGPクラスの初日のプラクティスがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは5番手、アレックス・リンスは15番手となった。

 ヨーロッパラウンドの幕開けとなるスペインGPのフリー走行1回目は、気温21度、路面温度28度のドライコンディションで、タイヤは全車ソフト/ミディアムを履きスタートした。序盤から好調のクアルタラロは、最初のランで2番手タイムとなる1分37秒421をマーク。リンスは1分38秒871の19番手でピットに戻った。

 2回目のラン以降、クアルタラロは1分37秒台後半から1分38秒フラットあたりのタイムを安定して刻み、計17周を走破。序盤に記録したベストタイムこそ更新することはなかったが、セッション終了まで3番手を維持した。

 リンスは2回目のランを終えるまで15番手から20番手あたりに位置していたが、3回目のランで一気にペースアップしベストタイムを0.763秒更新して8番手に浮上。最終的に9番手で午前の走行を終えた。

 空がさらに明るくなった午後のプラクティスは路面温度が40度まで上昇し、多くのマシンがフロントにミディアムを選択。ヤマハの2台も前後ミディアムを履いてコースへ向かい、序盤は2台ともにトップ10圏内を走行していた。

 残り時間およそ51分ごろ、他車のクラッシュが発生しエアフェンスの修復が必要となったため赤旗が掲示された。約13分のセッション中断を経て走行が再開されると、各車が続々と自己ベストを更新。そのなかでもクアルタラロはトップタイムをマークし、終盤まで順位を維持した。

 アタックが激化した最後の15分間で、予選Q2進出を確かなものにするべくクアルタラロは前後ニュータイヤを投入してスパートをかけ、セクター3までに約0.3秒ほど自己ベストを更新していた。ところがそのラップの最終コーナーで転倒し、ピットに戻るまでに10番手に後退してしまった。

 不幸中の幸いか再びコースに戻ることができたが、最初のアタックはイエローフラッグによりラップキャンセルとなり、残された時間は2ラップ分のみ。その後ももう一度イエローフラッグが出されたが、その合間に1分36秒419のベストタイムを記録し、トップから0.428秒差の5番手を獲得した。

 一方リンスはセッションの大部分をセッティング調整に費やすこととなり、徐々に後退。2度目のアタックに賭けるもイエローフラッグの影響もあり、トップから0.966秒差の1分36秒957で15番手に留まった。


ファビオ・クアルタラロ(FP1:3番手、プラクティス:5番手)

「ペースは順調だ。最初のアタックで転倒してしまったのは残念だったが、それでもまだ好調な一日だったと言っていいと思う。特にフロントのフィーリングが素晴らしく、自信をもって走ることができている」

「金曜日の目標は10位以内に入ることだ。今日のようにそれ以上の結果を出せるのであればもっといいが、常にトップ10を最大の目標にしている。このコースでは全員のタイムが非常に接近しているので難しい戦いであることに変わりない。それでも今日はいい仕事ができたので満足だ」


アレックス・リンス(FP1:9番手、プラクティス:15番手)

「タフな一日だった。僕としてはハード・ブレーキングにまだ課題が残っていて改善が必要だ。最初のアタックでファビオ(クアルタラロ)について行って好タイムを出そうと思ったが、走り出した途端にコーナーではらみ、さらに6コーナーでも同じことをやってしまった」

「それでも高速コーナーはファビオと同等レベルで走ることができているので、あとはブレーキングでも同様のポテンシャルを見つけなければならない」

[オートスポーツweb 2025年04月26日]

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