中国のSNSで大人気のインフルエンサー、シー・ウェイがスーパー耐久に初挑戦「鈴鹿は難しいけど楽しくなってきた!」

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2025年04月26日 16:20  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第2戦鈴鹿 Prime RacingのGRスープラGT4エボをドライブするシー・ウェイ
 4月26〜27日に三重県の鈴鹿サーキットで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『SUZUKA S耐』は52台が参戦し、4月24日から走行が続いているが、ST-Zクラスに315号車トヨタGRスープラGT4エボで初登場したPrime Racingは、中国人ドライバー、中国人スタッフによって参戦するチームだ。そのうちCドライバーのシー・ウェイは、中国でも大人気のインフルエンサーだが、初めての日本でのレースを楽しんでいる様子だ。

 スーパー耐久には近年、外国人ドライバーも増えているほか、海外チームの参戦も増えているが、今回は中国から楽しみなチャレンジャーがGT4車両で争われるST-Zクラスにエントリーした。ハン・リーチャオ/ワン・ハオ/シー・ウェイ/デン・イー組のPrime Racingだ。

 ハン・リーチャオはマカオグランプリ内で行われているグレーターベイエリア・GT4カップで優勝するなど高い実力の持ち主であり、ピットで見ていると中国人スタッフもプロフェッショナルな仕事ぶりをみせており、そのレベルは高い。その中でも大きな注目を集めているのが、Cドライバーのシー・ウェイ。モータースポーツだけでなくさまざまなエクストリームスポーツに挑戦し、TikTokの中国版である抖音(ドウイン)で641万人ものフォロワーをもつ。またすべてのSNSプラットフォームを集めたフォロワー数は1400万人にも達するという有名インフルエンサーだ。

「2020年に初めてモータースポーツに触れて、ライセンスをとってからフォーミュラのレースに挑戦するようになったんだけど、2023年には速さをさらに磨くためにF4をドライブすることになって、FIA-F4チャイニーズ・チャンピオンシップに参戦してる」とシー・ウェイ。

 FIA-F4チャイナでは6位入賞を果たすなど男性ドライバーたちと戦っているシー・ウェイだが、2025年3月には、F1中国グランプリの併催イベントとして行われたF1アカデミーにもワイルドカードで参戦。14位という結果も残した。

「世界トップクラスの女性ドライバーたちが集まって戦うフィールドに参加して、初めて女性だけのレースの魅力も感じた」というシー・ウェイは、「こういうプラットフォームはF1アカデミーの他には、日本のKYOJO CUPしかないと思うので、KYOJO CUPにもぜひ参加したいと思ってる」とKYOJO CUPにも強い関心を示した。

 そんな彼女にとっての日本での初レースが、今回のスーパー耐久だ。「日本はすごくレベルが高いし、たくさんのものを学べると思う」とシー・ウェイ。初めてのコースが鈴鹿となったが「すごく緊張した! このコースはすごく難しいし、テクニカルでドライバーの能力を試されるコースだと思う。コース幅も狭いし、まわりがグリーンで囲まれているコースも経験があまりなくて、初めて走ったときは緊張して汗ばんでしまった」とコースの感想を語った。

 特別スポーツ走行ではクラッシュも経験したシー・ウェイだが、「予選日で走行は3日目だけど、かなり適応することができたと思う。とても楽しくなってきたし、機会があればもっとここを走ってみたい」と笑顔をみせた。

 予選日には多くのファンも訪れ、晴天のもと賑やかな雰囲気となっているが、「ぜひ私のレースを観て欲しいし、機会があれば中国にもレースを観にきて欲しい!」とファンにメッセージを寄せたシー・ウェイ。今後、日本でもその走りと笑顔を観られる機会が増えるかもしれない。

[オートスポーツweb 2025年04月26日]

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