マイラーズCに出走予定のエアファンディタ(c)netkeiba 優勝馬には安田記念の優先出走権が付与される別定重量のGII戦だが、過去10年で、このレースをステップに安田記念へと挑んだ馬[1-0-5-33]。それでも1番人気馬は[4-2-2-2]なのでここを目標とした馬が良績を挙げている。京都競馬場1600mコースは外回りコースを使用するワンターンコース。それ以上に約2ケ月ぶりとなる京都開催の開幕週だけに高速馬場に対する適性を重視したい。
◎エアファンディタは芝1600m戦[5-3-1-9]。もともとゲートが上手な馬ではないが、強烈な末脚が武器。忙しい流れでは追走に苦労するようになったためか、近年は中距離を使われることが多くなったが、それでも安定して出走メンバー上位の末脚を繰り出している。前走の小倉大賞典は大外枠で脚がたまらなかった印象で、前々走の中山金杯はメンバー最速の末脚を繰り出している。少頭数競馬となった今回は長い直線を使った瞬発力比べになれば出番がありそうだ。
〇ジュンブロッサムは富士S優勝馬で、京都競馬場マイルコースは3勝クラスを突破したコースだが、昨年のマイルCSは5番人気10着。スタートでアオり、直線勝負に賭け、インから抜け出そうとしたが馬場の悪いところを通らざるを得なくなって伸びを欠いた。前走の東京新聞杯は互角に出たが、半マイル通過46.1秒の流れを中団の外から追走したものの最後は伸びを欠いた。59kgが応えたのかもしれない。
▲ニホンピロキーフは昨年の3着馬。この馬にとってマイルの距離がベストディスタンスかどうかは図りかねるが、守備範囲内であることは間違いない。昨年のマイルCSは先行して0.7秒差8着。前走の六甲Sは1番人気7着。好スタートを切ったものの外から寄られてポジションを下げざるを得なかった。最後、伸びなかったのはリズムを崩したからか。京都で見直したい。
△ロングランは小倉大賞典の優勝馬。デビュー当時はダート競馬で2勝しジャパンダートダービーにも駒を進めたが、4歳夏前から芝路線へと舵を切って条件戦を2連勝。決め手を生かす競馬を身に付けて7歳での初重賞に結びつけた。初めて経験するマイルの流れに対応できれば面白い。△セオは昨年の都大路S優勝馬。京都コースは[2-1-2-2]と得意にしており、先行力が武器。開幕週の馬場を味方にしたい。