勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第4戦ラリー・イスラス・カナリアス 4月26日、スペインのカナリア諸島に属するグラン・カナリア島にて、2025年WRC世界ラリー選手権の第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』のデイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位をキープしている。TGR-WRTのレギュラードライバーである勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合4番手にポジションを上げた。
そんなデイ2を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合13番手
「僕たちは昨日の夕方、解決策を見つけるためにサービスでかなり大きな変更を加えた。多くの変更を加えたが、より効率的にするためにはさらに調整が必要だ。それでも、悪いフィーリングではないと思うよ」(SS7)
「いくつかのコーナーの入口で、少しアンダーステアが出てしまっている。これ以上のタイムを出すのは難しい」(SS10)
「実際にトップ集団で戦っているわけでもないのに、ミスをするのは愚かなことだった。ブレーキングに関しては少し楽観的すぎたが、マシンがうまく機能していない状態でプッシュしようとすると、このようなコースオフが起こる」(SS11)
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合10番手
「他のどのステージよりも、路面の摩擦が強かった。ただ、滑らかな路面に出るとすぐにグリップ不足に戻ってしまう。いまの段階では、このマシンで走るすべての距離が重要で、僕たちはまだ学び続けている」(SS8)
「基本的に僕たちは全力を尽くしたし、大きな変化を実現できている。それは一部分では役に立っているが、その一方で別の部分に悪影響をおよぼした。おそらく正しい方向に向かっていると思うが、今はいろいろなことを考えているところだ」(SS10)
「グリップは今もかなり高い。路面のおかげで、どんなタイプのセットアップでも他のステージより効率的に機能してくれている。それでも、良いバランスは見つかっていない」(SS11)
※各コメントはステージ後インタビューより抜粋
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手
「午後は午前よりもずっとうまくいった。マシンのバランスも良く、ドライビングを楽しめるようになってきた」
「僕たちは良い仕事をしたと思うし、それに満足している。もっと順位を上げたいという希望は捨てないが、現実として、明日それを実現するのはとても難しいだろう」
「明日はそれでもポイント獲得を目指す。まだやるべきことはたくさんあるよ」
●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合7番手
「今日はループの最初のステージが一番難しかったが、2番目と3番目のステージは少し楽しむことができた」
「外から見るのとは状況が違うと思うが、走行中の車内ではドライビングが本当にしやすいんだ」
「いくつかの変更についてはブラインドテストも行っていて、エンジニアたちの良いアイデアで少しずつ改善を重ねているところだ」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合5番手
「まだパフォーマンスが足りない部分もあるが、午後はステージでのバランスが良かったし、本当に楽しかった」
「明日は何が起こるかまったくわからない。僕たちにとっては、大きな挑戦になるだろう。すべてを完璧に進める必要がある」
「変更できる点もわずかにあるが、それは賭けでもあるだろう。僕たちはできるかぎり多くのポイントを獲得するために全力を尽くしていくよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「今朝は、昨日よりもクルマが少し良くなったように感じたが、それがタイムを縮めることにはつながらなかった」
「トップ争いに近づけないことに少しフラストレーションを感じるが、カッレ(・ロバンペラ)とセブ(セバスチャン・オジエの愛称)が我々より少し速かったということだ」
「クリーンな走りを心がけたし、ペースは問題なかったので、明日に向けて改善し、準備を整える。ポイント獲得のチャンスを少しでも逃さないように、良い走りと良い仕事をして、ポイントを持ち帰ることに集中する」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「今日もすべてが順調に進んだ。ステージは昨日と少し特徴が異なり、最初の2本はそれほど快適に走ることができなかったが、3本目は流れるようなコーナーがより多かったので、楽しむことができた」
「クルマに少し調整を加えたところ、午後はさらにフィーリングが良くなった。明日も今日と変わらぬフィーリングを維持し、すべてがスムーズに進むことを願う。なぜなら、できるだけ多くのポイントを獲得する必要があるからだ」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「今日も美しい道でクルマを走らせることができ、本当に楽しかった。カッレは今日もまた我々よりも一歩先を行っていたが、メインターゲットだった2番手を確実にキープすることができた」
「クルマのアジャストがうまく機能したことで、バランスがどんどん自分に合ってきた。明日は重要な一日なので、この調子を維持しなければならない。現在のペースを活かし、チームのためにさらに多くのポイントを獲得する必要がある」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手
「昨日よりもずっと良い一日になり、確実に一歩前進しました。クルマにはとても満足しています。素晴らしい仕事を続けていたサミ(・パヤリ)が、ストップしなければならなかったのは残念です」
「明日は最初のステージから集中して取り組み、プッシュし続ける必要があります。可能であればクルマの乗りやすさとペースを少しだけ向上させたいところですが、それほど大きな変更を施す必要はないと思います」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2リタイア
「今日もまたクリーンで良い一日だった。自然にペースが上がり、走りを楽しむことができていたが、残念ながらSS12のロングコーナーで少し速度が高すぎたようだ」
「自分では午前の1本目と同じように走ったつもりだったので、何が起こったのか分からないが、ただ単純にスピードが高すぎてフェンスに当たってしまった」
「このような結果になるのはいつだって残念だが、トップドライバーたちのタイムに近づき始めている状況では、起こり得ることだ。今回のラリーで得たポジティブなことを活かし、次のイベントでは今回のレベルから再開できるように頑張る」
[オートスポーツweb 2025年04月27日]