土曜日の予選には45台がエントリー。注目の大湯は、東京オートサロン2024のドレスアップ・スポーツカー部門で最優秀賞を獲得した風間オートサービスの『GR86 カーボンスペック/ドリフト』でFDJデビュー戦に臨んだ。2回のランともインクリップにつけなかったものの、ゾーン2への進入では鋭い振り返しを見せた大湯は、24番手で決勝に進出。この予選ではユキオ・ファウスト(MINI GT WITH LBWK)が95点のトップスコアをマークした。
大湯の2回戦の相手は、3度のチャンピオン経験者である山下広一(TMS RACING TEAM 5FIVEX)だ。山下先行の1本目は、山下の早めの振り出しで大湯は一瞬タイミングをずらされるも食らいついた。大湯先行の2本目、大湯は角度つけて進入するも振り返し後のインクリップで山下と接触してしまった。審議の結果、ワンモアタイムの判定となり、またもお預けとなる。
トップ4に残ったのは、山下と4月に高校生となったばかりの箕輪大也(CUSCO RACING)、富士で3連覇している高橋和己(TMS RACING TEAM)、そしてケン・グシ(Team KAZAMA)といった実力者の4名。山下と箕輪の戦いは、1度目では決着がつかず、ワンモアタイムでビタビタな後追いを見せた箕輪が制した。高橋とケン・グシのバトルは、ケン・グシ先行2本目のゾーン1で高橋が接触し、次のゾーン2を大きく外れたことが響き、ケン・グシがファイナルへの切符を手にした。ここで予選順位により高橋の3位獲得が決まった。