カンヌ出品決定『ルノワール』 鈴木唯、河合優実、中島歩、坂東龍汰ら捉えた場面写真解禁

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2025年04月29日 16:10  クランクイン!

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映画『ルノワール』場面写真 (C)2025「RENOIR」製作委員会/International Partners
 第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品される、早川千絵監督の長編2作目となる映画『ルノワール』より、ヒロインのフキ(鈴木唯)のさまざまな表情や、彼女と出会う久理子(河合優実)、御前崎(中島歩)、薫(坂東龍汰)を捉えた場面写真が解禁された。

【写真】完全な大人たちの孤独や痛みに触れる、11歳のひと夏『ルノワール』場面写真ギャラリー

 長編初監督作品『PLAN 75』(2022)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、同年のアカデミー賞日本代表として選出、さらに第16回アジア・フィルムアワード、中国最高賞と言われる第35回金鶏奨、第58回シカゴ国際映画祭他、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされた早川監督。長編2作品目となる『ルノワール』も、第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品が決まっている。

 高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75歳以上の国民に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描いた『PLAN 75』から3年―。最新作でつづられるのは、11歳の少女フキの物語。

 1980年代後半のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力をふくらませながら、自由気ままに過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は、複雑な感情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的。闘病中の父と、仕事に追われる母の間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく―。

 主人公フキを演じるのは、多数の候補者の中からオーディションで抜てきされた新人・鈴木唯。役柄と同様11歳だった彼女の、真っすぐに大人を見つめる視線、この年齢ならではの自然な躍動感、時折見せる寂しげな表情など、みずみずしい演技がスクリーンいっぱいに広がる。フキの母・詩子役に石田ひかり、父・圭司役にリリー・フランキーと、数々の映画賞を受賞してきた名優に加え、フキが出会う大人たちには、中島歩、『PLAN 75』に続き河合優実、そして坂東龍汰ら大ブレーク中の若手実力派俳優陣が出演する。

 子どもと大人の淡い境目をたゆたう少女のひと夏を描いた本作。マイペースで想像力豊かな主人公フキは、事情を抱えた大人たちと触れ合う中で、11歳の小さな体に宿る“うれしい・楽しい”という感情をむくむくと膨らませていくが、時折、子供特有の残酷な一面や鋭い視線を見せることも。早川監督は、少女が積み重ねていく感情のひだを細やかに描写すると共に、大人たちの人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描き出した。

 今回解禁された場面写真には、11歳の少女・フキのさまざまな表情が。笑顔が目を引く姿をはじめ、母親が漕ぐ自転車の後ろで揺られる様子や、病室で父親と手を繋いで過ごす姿、クラスメイトと授業を受けている一方、明かりが灯る夜の街で虚ろな視点を向ける姿などが捉えられている。さらに、フキが出会う大人たち、久理子(河合優実)、御前崎(中島歩)、薫(坂東龍汰)の姿も収めている。

 映画『ルノワール』は、6月20日より全国公開。

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