ヴィクトリアMの勝ち時計ランキング 昨年の14番人気Vは何位?

0

2025年05月12日 12:00  netkeiba

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

テンハッピーローズ(撮影:下野雄規)
 5月18日(日)に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)。15年には5番人気→12番人気→18番人気での決着で3連単2070万5810円の配当がとび出したほか、昨年は単勝208.6倍のテンハッピーローズが制すなど、「荒れるGIレース」という印象が強い。今年は重賞4勝のアスコリピチェーノ、桜花賞馬ステレンボッシュなどが顔を揃えたが、堅い決着となるのか、それとも大波乱が待ち受けるのか。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。

■5位 1分31秒8 2024年 テンハッピーローズ

 古馬重賞では6着、7着、7着、6着と善戦止まり。前年夏の朱鷺S1着ぐらいが目立つ実績だったこともあり、単勝208.6倍とまったく人気が無かった。レースはコンクシェル、フィールシンパシーが淀みない流れをつくり、半マイル通過が45.4秒のハイペース。直線では差し馬勢が台頭したが、1番人気のマスクトディーヴァは進路が無くスムーズに追い出せず。そんな中、大外から各馬を一気に差し切ったのがテンハッピーローズだった。後方から豪脚一閃。デビュー21年目の津村明秀騎手にとっては、嬉しい待望の初GIタイトルとなった。

■4位 1分31秒5 2016年 ストレイトガール

 15年に5番人気で制した際は、2着に12番人気、3着に18番人気を連れ、3連単2070万5810円の歴史的高配当を呼び込んだ。その一戦の後も現役を続け、同年秋のスプリンターズSでGI・2勝目をゲット。だが勢いは続かず、同年12月の香港スプリント、16年初戦の阪神牝馬Sではともに9着となり、16年出走時は7番人気まで評価を下げた。しかし、終わってみれば2馬身半差の快勝。手応え楽に馬群を割って先頭に立つと、残り200mで一頭だけ抜け出した。まさにものが違うといわんばかりの走りで連覇達成。これがラストランとなり、有終の美を飾った。

■3位 1分31秒0 2021年 グランアレグリア

 桜花賞でGI初制覇を飾り、4歳時は安田記念、スプリンターズS、マイルCSと3連勝。5歳初戦の大阪杯では4着に敗れたが、良馬場のマイル、しかも牝馬相手とあって、単勝1.3倍の圧倒的な1番人気で巻き返しを期待された。半マイルは46秒フラットのミドルペース。直線は各馬の決め手比べになったが、グランアレグリアの手応えと勢いだけが目立った。軽く追って残り200mで先頭のレシステンシアをとらえると、ルメール騎手によって右ムチ一発。これに反応してもう一段加速すると、最後は4馬身差と突き放す圧勝でGI・5勝目を飾った。上がり3Fは驚愕の「32.6秒」だった。

■2位 1分30秒6 2020年 アーモンドアイ

 18年に牝馬三冠を達成。19年には安田記念で3着、有馬記念で9着に敗れはしたものの、GI・6勝の実績は圧倒的で、相手関係も合わさって、単勝1.4倍まで支持を集めた。まずまずのスタートからスッと控え、4番手あたりの揉まれない場所を確保。前3頭はバラけて進んだこともあり、直線入口で早くも進路を確保できた。そうなれば何ら心配することはなく、ルメール騎手も自信を持って進出開始。追い動作をほとんどすることなく、軽い仕掛けで持ったまま後続を突き放す。ルメール騎手は残り100mほどで後方をみやって勝利を確信。女王の貫禄をまざまざと見せつけた。

■1位 1分30秒5 2019年 ノームコア

 3歳時に紫苑S(当時GIII)で重賞初制覇。続くエリザベス女王杯は5着、年明けの愛知杯は2着だったが、直前の中山牝馬Sで7着まで順位を落としたこともあり、5番人気でレースを迎えた。スタートするとアエロリットが勢いよく抜け出し、11秒台のハイラップを刻む。その結果、1000m通過は56.1秒という歴史的なハイペースとなり、直線では差し馬勢も進出。ノームコアは中団から馬のあいだを縫って抜け出していき、内からラッキーライラックやクロコスミア、外からプリモシーンが差し迫る展開になったが、クビ差だけ接戦をしのぎ、GI初制覇を飾った。

    ニュース設定