痛恨の一発退場となったジャクソン [写真]=Getty Images チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督が、痛恨の一発退場となったセネガル代表FWニコラス・ジャクソンに言及した。11日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第36節が11日に行われ、5位チェルシーは敵地で4位ニューカッスルと対戦。勝ち点も得失点差でも並んで迎えたチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争う重要な一戦は、わずか2分で先制点を許すと、空中戦の競合いの際にジャクソンのひじがスヴェン・ボトマンの顔面に入ったことで、オンフィールド・レビューの結果、36分にジャクソンが一発退場となり、90分にはダメ押しゴールを決められ、0−2で敗れた。
CL出場に向けて手痛い黒星を喫したチェルシーだが、他会場の結果もあり、勝ち点ではアストン・ヴィラと並んでいるものの、得失点差が「8」あるため、CL出場圏内となる5位にとどまった。これにより、今季残り2試合で連勝すれば、自力でCL出場を決められる可能性を残す状況となった。
それでも、追いかける展開で一発退場となる愚行をしたジャクソンには非難の声が上がっているなか、マレスカ監督は試合後、「レッドカードが試合に影響を与えたことは間違いない」と語りながら、次のように続けた。
「このスタジアムでこのチームを相手に対戦することはすでに複雑な状況だが、相手が1人多い状況になればさらに難しくなる。後半には3つのビッグチャンスがあったと思うけど、10人では容易なことではない。
「レッドカードに関して言えば、審判がレッドカードを出したのであれば、それはレッドカードだ。ただ、スタジアムによっては騒音がファウルかどうかの判断材料になることもある。ニコとはまだ話をしていない。そのような状況ではない。おそらく翌日には話をすることになるだろう」
今季ここまで公式戦33試合出場で12ゴール5アシストを記録していたジャクソンだが、一発退場となったことでリーグ戦の残り2試合は出場停止となることが決定した。これに伴い、マンチェスター・ユナイテッド戦に加え、CL出場権を争う直接対決となる7位ノッティンガム・フォレストとの一戦も欠場を余儀なくされることとなった。
マレスカ監督は「こういったことは避けなければならない。次の試合でもチーム全員がプレーできなれければならないからだ」と今回の一件からジャクソンが学ぶことに期待を寄せた。
「しかし、このようなことが起きてしまった。これで彼は残りのシーズンを棒に振ることになるが、将来に向けて学んでくれることを願っている。彼にとってのシーズンは終わった。彼は私たちの9番であり、ストライカーだ。もう1人は知っての通り、ここ3カ月間負傷しているマルク・グイウだ。彼は復帰間近だけど、残り2試合に向けて別の解決策を見つける必要がある。どちらも重要な試合だからね」
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