AIの予想は如何に!? [写真]=Getty Images スペイン紙『アス』は、2024−25シーズンのラ・リーガにおける“3つの運命”について、AIに予測させてみたようだ。
ラスト3試合。今シーズンのラ・リーガも、佳境に突入している。しかしながら、優勝クラブ、欧州大会出場クラブ、そして降格クラブと翌シーズンの運命を分ける争いには決着が付いておらず、最後まで目が離せない展開だ。そんな中で、『アス』は「まだ解決すべきパズルは数多くあるが、人工知能は最も厄介な問題に対して独自の答えを持っている」とし、『Chat GPT』が予測する“3つの運命”を公開した。
まずは優勝争い。ハンジ・フリック新監督の下で新時代の到来を予感させるバルセロナと、長年の悲願だったFWキリアン・エンバペの獲得を実現させたレアル・マドリードのタイトルレースは、今シーズン4度目の“エル・クラシコ”となった今節に大きく動いた。試合はノーガードの殴り合いとなった末に、バルセロナが4−3と勝利。クラシコ4戦全勝を飾るとともに、2位の宿敵との差を『7』にまで広げて国内3冠に王手をかけた。
ただ『Chat GPT』は、バルセロナが残り3試合で7ポイントの圧倒的リードを持っているとした上で、レアル・マドリードにも数字的には可能性があると前置きしつつ、今後の対戦相手においては分があると指摘。バルセロナが、敵地でのダービーマッチとなるエスパニョール(14位)、ビジャレアル(5位)、アスレティック・ビルバオ(4位)に対して、レアル・マドリードはマジョルカ(9位)、セビージャ(16位)、レアル・ソシエダ(12位)と比較的に与し易く、万が一の逆転劇も…と見ているようだ。
続く、欧州大会争いも熾烈を極める。5枠にまで広がったチャンピオンズリーグ出場権を巡っては、アスレティック・ビルバオが4位のポールポジションに立ち続け、それをビジャレアルが追走。さらに、その後ろをベティスやセルタ、マジョルカらが走ってきた。
AIが「チャンピオンズリーグへの扉を叩いている」とするのは、アスレティック・ビルバオとビジャレアルで、順当に現在4位と5位を選出。こちらの争いも、今節に勝利した前者2クラブに対して、6位ベティスは勝ち点1にとどまったことが大きい。エルネスト・バルベルデ監督が率いるチームは「高確率」とし、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督のチームに関しては「状況は彼らに有利」と述べた。一方で、ベティスが逆転する可能性については「それほど強いとは考えていない。なぜなら彼らは自力で勝てず、他のチームが失敗するのを待つしかないからだ」としている。
加えて、6位と7位に与えられるヨーロッパリーグと、8位に与えられるヨーロッパカンファレンスリーグの出場権争いにおいては、カンテラーノを中心としたチームでサプライズを起こしているセルタ(7位)に「失敗しないだろう」と太鼓判。また、現在8位のラージョ・バジェカーノがこのままの順位で終われる確率については「中程度」としつつも、すべては今後の直接対決次第と指摘。最終節に同じく「中程度」と評価するマジョルカと激突する他、降格圏から息を吹き返してきたバレンシア(11位)、オサスナ(10位)との対戦を控えており、まさに“天王山3連発”となる。なお、日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダがトップ8以内に入るのは「低い」と算出している。
最後に残留争い。すでにバジャドリード(20位)の降格が決定しているため、5クラブのうち3クラブが生き残り、2クラブが涙を呑むことになる。『Chat GPT』によると、最有力はレガネス(18位)で「87.28パーセント」という。次点で、「78.46パーセント」のラス・パルマス(19位)が続いている。反対に、8試合未勝利中のセビージャが「7.6パーセント」、年明け以降大ブレーキのジローナ(15位)は「5〜10パーセント」とのこと。1ポイント差で残留圏内にいるアラベス(17位)に関しては、数字的なデータで示していないものの、「残り3試合で少なくとも4ポイント獲得する必要があるが、それで十分かもしれない」と推測。とくに、最下位バジャドリードとの対戦を残していることを“重要な機会”と綴っている。
翌シーズンの運命を決める、ラスト3試合。すでに賽は投げられたが、最後に笑うのはどのクラブになるのだろうか。