レアル・マドリード、クラブW杯はシャビ・アロンソ新体制で参戦へ…大会前には3名の補強も?

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2025年05月13日 00:05  サッカーキング

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レアル・マドリードの指揮官就任が決定的となっているシャビ・アロンソ監督 [写真]=Getty Images
 今夏、レアル・マドリードはFIFAクラブワールドカップ2025に参戦するが、同大会で指揮を執るのは新監督となるかもしれない。スペインメディア『エル・チリンギートTV』が報じた。

 今シーズン、レアル・マドリードはシーズン序盤から安定して勝ち点を積み上げてきたものの、11日に行われたエル・クラシコに敗れたことで、宿敵のバルセロナにタイトルを譲ることが濃厚となった。2連覇を目指したチャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝でアーセナルに2戦合計1−5で敗れ、ベスト8で敗退。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では決勝まで駒を進めたものの、延長戦までもつれ込んだ激闘の末、バルセロナに2−3で屈していた。

 シーズン開幕前に行われたUEFAスーパーカップ2024や、新設されたFIFAインターコンチネンタルカップ2024ではトロフィーを掲げたものの、上記の成績により、今季は主要タイトル無冠が決定的となっている。このような状況を受けて、『アス』や『マルカ』などのスペイン大手メディアは2021−22シーズンより指揮を執るカルロ・アンチェロッティ監督が、今季限りで退任すると報じた。

 その後任には、シャビ・アロンソ監督を招へいする可能性が高い。現在43歳の青年指揮官は現役時代にレアル・マドリードで活躍した経験があり、指導者転身後に初めて指揮したクラブも、レアル・マドリードのカンテラ(育成組織)だった。2022年10月よりレヴァークーゼンの監督に就任すると、自身にとってはトップチームで初の監督挑戦ながら、見事にその手腕を発揮。昨シーズンはブンデスリーガを28勝6分と無敗で駆け抜け、クラブに初のマイスターシャーレをもたらしただけでなく、DFBポカールでもクラブとして31年ぶりに頂点に立ち、国内2冠を達成。ヨーロッパリーグ(EL)では決勝でアタランタに0−3で敗れ、3冠は逃したものの、公式戦で敗れたのは同試合のみだった。

 今シーズンはブンデスリーガを2位で終えることが確定しており、バイエルンに“覇権奪還”を許しただけでなく、DFBポカールでは準決勝、チャンピオンズリーグ(CL)ではラウンド16で敗退。ホーム最終戦直前の5月9日には、2026年夏まで残っている契約を解除し、2024−25シーズンをもってクラブを離れることを発表していた。

 今年4月には、レヴァークーゼンの最高経営責任者(CEO)を務めるフェルナンド・カロ氏が、X・アロンソ監督との間に“紳士協定”が結ばれていることを告白。「彼がかつて所属していたクラブからオファーが来た場合には、私たちは話し合いの場を設け、彼の邪魔はしないというものだ」とその内容を明かしていたが、今回はこの“紳士協定”によって、双方合意の下で契約が解除されたと見られる。つまり、シャビ・アロンソ監督は古巣からのオファーを受けて契約解除に踏み切ったと模様で、そのクラブがレアル・マドリードのようだ。

 従来であれば、シャビ・アロンソ監督は2025−26シーズンの始動に合わせてレアル・マドリードでの指揮を開始する予定となっていたが、前述のとおり、レアル・マドリードはシーズン終了後、6月14日から7月13日まで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025に参戦予定。アンチェロッティ監督は同大会の前に退任予定で、『エル・チリンギートTV』によると、当初はレアル・マドリードでフットボールディレクターを務めるサンティアゴ・ソラーリ氏が暫定監督を務める予定だったという。

 ところが、ここにきて状況が一変。シャビ・アロンソ監督はFIFAクラブワールドカップ2025前にレアル・マドリードの指揮官に就任し、同大会で指揮を執ることが決定的となったようだ。アンチェロッティ監督の退任が正式に決まり次第、シャビ・アロンソ監督は2028年6月末までの3年契約を結ぶ。

 また、クラブはシャビ・アロンソ監督の要望に応え、FIFAクラブワールドカップ2025の前に設定される特別移籍期間で、3名の新戦力を迎え入れるという。現在、補強が急務とされているポジションは右サイドバック、左サイドバック、そしてセンターバックの3名。右サイドバックについては、今季限りでリヴァプールを退団するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドの獲得が濃厚となっている。残る2名の新戦力も、急ピッチで交渉に挑むことになりそうだ。加えて、『アス』によると、FIFAクラブワールドカップ2025の終了後、中盤の新戦力獲得も検討されているとのことだ。

 ここに来て急展開を迎えているレアル・マドリードの監督人事。現地時間11日には、レアル・マドリードの公式発表よりも前に、CBF(ブラジルサッカー連盟)が新監督としてアンチェロッティ監督を迎え入れることを明かした。アンチェロッティ監督の退任発表と、シャビ・アロンソ監督の就任発表までは、時間の問題となっている。

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