阪急阪神不動産など、国産SAF製造の原料となる廃食用油の提供に関する基本合意書を締結

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2025年05月13日 08:20  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
阪急阪神不動産、阪急阪神ホテルズ、日揮ホールディングス、レボインターナショナルおよびSAFFAIRE SKY ENERGYはこのほど、廃食用油を原料とした持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)製造事業に協力するための基本合意書を締結した。また、阪急阪神不動産と阪急阪神ホテルズは、国内資源循環による脱炭素社会実現に向けたプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画する。


○マンションやホテルから回収された廃食用油をSAF事業に活用



SAFとは、化石燃料以外を原料とする持続可能な航空燃料のこと。原料が100%廃食用油の場合、原料収集からSAFの製造・燃焼までのバリューチェーン全体において、従来の航空燃料と比較してCO2排出量を約80%削減することが可能だ。



航空分野の脱炭素化に向け、国際民間航空機関ICAOが2019年比でCO2排出量を85%以下に抑制するというCO2削減目標を掲げており、国内でも経済産業省と国土交通省が合同で「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」を設置するなど、SAFの導入を推進している。

阪急阪神不動産は、2011年からこれまで10年以上の長期にわたり、継続的に住まいブランド〈ジオ〉の入居者の協力を得て廃食用油を回収。バイオディーゼル燃料としてリサイクルする活動に取り組んできたが、今後は回収した廃食用油をSAF向けに提供する。



多くのマンションにおいて廃食用油の回収を実施している事例は全国でも稀で、阪急阪神不動産がこれまで確立してきた回収ノウハウを活かして更なる回収拡大・認知向上に向けて取り組んでいく。



また、阪急阪神ホテルズは、2008年より直営ホテルのレストランなどの厨房から排出される廃食用油を回収し、再資源化に取り組んでいる。



現在はホテル阪急インターナショナルや千里阪急ホテル、宝塚ホテル、京都新阪急ホテルの4つのホテルで回収した廃食用油を阪急阪神不動産と同様に、バイオディーゼル燃料としてリサイクルする活動に取り組んでいるが、今後は廃食用油を主にSAF向けに提供していく。(エボル)

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