赤沢亮正経済再生担当相=7日、東京都千代田区 トランプ米政権の関税措置を巡る3回目の日米交渉のため、赤沢亮正経済再生担当相が来週後半にも訪米する方向で政府が調整していることが15日、明らかになった。事務レベルの協議を経て日程を固める。日米が交渉範囲などで一致点を見いだせるかが焦点だ。
米ワシントンで1日(日本時間2日)に行われた前回の日米交渉では、両国間の貿易拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などを議論した。次回の閣僚級協議を5月中旬以降、集中的に実施することでも一致。その後も事務レベルで議論を進めていた。
日本は自動車や鉄鋼・アルミニウムを含む一連の関税措置すべての見直しを求める一方、米側は相互関税の上乗せ部分を主な交渉対象とし、双方の溝は埋まっていない。日本側は造船分野の協力、農産物の輸入拡大などを交渉材料に譲歩を引き出すことを目指す。