PFムトンボ・ジャン・ピエール(22)が勝利を母国の母に報告する。B3新潟は15日、B2昇格をかけたプレーオフ3位決定戦のアウェー岩手戦(17〜19日、岩手・盛岡タカヤアリーナ、2戦先勝)に向けた練習を中之島体育館で行った。
インサイドの要のムトンボは「B2昇格を決めて母に電話をしたい」と話した。母のジリさん(54)は195センチの長身でコンゴ民主共和国の元バスケ選手。試合のたびに電話をするが、「負けたらかけてこないでいい」と言われている。そのため、準決勝で東京Zに通算1勝2敗で敗れた12日以後は連絡していない。「負けるといつも怒られる」と苦笑いした。
もっとも、個人的な状態はいい。東京Z戦の3戦目、新潟は56−66で敗れたが、ムトンボはチーム最多の17得点で14リバウンドと「ダブル・ダブル」をマーク。日体大時代は1人でリング下の攻防を仕切っていたが、新潟に入団後はPFカイル・ハント(35)ら外国籍選手と2人でコートに立つ。「コンビネーションに慣れてきた」とシーズン終盤になって成長を実感している。
準々決勝の香川戦、東京Z戦と2週連続で3戦目までもつれ、チームは疲労の色が濃い。そんな中、「僕は少し休めば大丈夫」。常に8時間以上の睡眠時間を確保。コメの価格高騰で「5キロが1週間でなくなってしまう」と、1日3合以上平らげるご飯は最近は十分に食べられていないが、大好物の肉で栄養補給した。母国には日体大2年の2月から帰国していない。「昇格して戻る」。電話に加え、ジリさんに直接勝利を伝える。【斎藤慎一郎】
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