立山黒部アルペンルートの「立山トンネル」で4月15日から運行が始まった電気バス(立山黒部貫光提供) 富山、長野両県を結ぶ北アルプスの山岳観光地、立山黒部アルペンルートの「立山トンネル」で、従来のトロリーバスに代わり、4月から電気バスの運行が始まった。
立山トンネルは、富山県立山町の室堂(標高2450メートル)から大観峰(同2316メートル)までの3.7キロ。立山連峰の主峰・雄山の直下を貫通している。
1971年の立山黒部アルペンルート全線開業から95年まではディーゼルバスを運行。観光客増加に伴うバス増便を機に、自然環境保護のため96年からはトロリーバスに転換され、昨年11月まで運行された。
後継の電気バスは、中国の電気自動車最大手、比亜迪(BYD)製で、乗車定員は80人。同ルートを運営する立山黒部貫光(富山市)に8台が納入された。6月から、室堂でのトロリーバスと電気バスの特別展示などの記念イベントが行われる。