※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
タモリ(76)がストーリーテラーを務めるフジテレビの人気ドラマシリーズ『世にも奇妙な物語』。5月31日の午後9時から土曜プレミアム枠で、『世にも奇妙な物語35周年SP〜伝説の名作 一夜限りの復活編〜』が放送されることが決定した。
本シリーズは’90年4月から’92年4月までレギュラー放送され、以降は特別番組という形式で年に2度放送されてきた。“日常に潜む奇妙”をテーマとした1話完結のオムニバスドラマで、その題材もホラーやSF、コメディなど多岐にわたる。これまで数々の傑作が生み出されてきたが、豪華キャストも見どころのひとつだ。
タモリは35周年SPが放送されるにあたってコメントを寄せ、印象に残っている撮影や過去にADから怒られたエピソードなどを回想。そのなかで「特に印象に残っている作品」について、具体的な作品名をこう挙げている。
《色々ありますが、『ズンドコベロンチョ』ですかね。ほんとに他にも色々あります》
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謎めいた9文字のカタカナが並んだ「ズンドコベロンチョ」とは、’91年4月に放送された作品。当時まだブレイク前の草刈正雄(72)が主人公を演じ、脚本は『あすなろ白書』『ロングバケーション』(ともにフジテレビ系)など数々の大ヒットドラマを世に送り出した北川悦吏子氏(63)が担当した。
いったいどんな作品なのだろうか。
「草刈さん演じる大手広告代理店に勤めるエリートサラリーマン・三上修二は、あるとき周囲の人々が『ズンドコベロンチョ』という聞き馴染みのない言葉を使っていることに気づきます。ですが、彼は日頃から“俺が知らないことはない”と自負しているだけに、その言葉が何を意味するのか人に聞くことができず、知ったかぶりをしながら正体を突き止めようとする日々。
次第に家族までも『ズンドコベロンチョ』の話をしはじめ、会社でも『ズンドコベロンチョ』のプロジェクトが立ち上げられることになって……というあらすじです。当時はインターネットが普及していない時代だったことから、容易に検索することもできず、鮮烈なインパクトを残しました」(テレビ誌ライター)
そんなシュールな物語で主人公を演じた草刈は、’16年に出演したNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公・真田信繁の父・真田昌幸役で再ブレイク。視聴者から“昌幸ロス”という言葉が生まれるほどの人気を博した。’19年放送のNHK連続テレビ小説『なつぞら』でも“泰樹おんじ”を熱演し、新たなファン層を獲得するなど活躍の幅を広げている。
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『世にも奇妙な物語』で“幻の人気作品”として語り継がれてきた「ズンドコベロンチョ」は、いまや草刈が出演した代表作品とも言えるだろう。
’15年11月放送の25周年SPでは、インターネットが主流となった現代を舞台にリメイク作品が制作されたことも。“IT界の寵児”と呼ばれた主人公を演じた藤木直人(52)は、当時、視聴者に向けてこんなコメントを残している。
《最初の(ズンドコベロンチョの)時は見てる人も(主演の)草刈さんと同じ立場で見られた、そのインパクトはすごいと思うんです。今回はもう見たことのある方はオチを知っているわけですよね。どうか知らない人はググらないで見てほしい、新鮮な気持ちで見ていただきたいですね》(『世にも奇妙な物語』公式サイトより)
35周年SPのラインナップはまだ発表されていないが、藤木と同じように“草刈版”に衝撃を受けたという人も少なくないようだ。タモリが“推し作品”を挙げたことで、Xでは懐かしむ声や放送を期待する声が上がっている。
《ズンドコベロンチョといえばやっぱ草刈正雄よ》
《草刈正雄主演のオリジナルのズンドコベロンチョは強烈に印象に残ってるし、藤木直人のリメイク版ズンベロもすごくよかったな〜》
《草刈正雄だったよね。ズンドコベロンチョ。秀逸だったと思う》
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期待高まる“元祖ズンドコベロンチョ”はラインナップに並ぶだろうか、果たして。
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