野尻智紀(TEAM MUGEN) 2025スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス 天候不良により、土曜日の走行セッションが全てキャンセルとなった2025全日本スーパーフォーミュラ選手権の第5戦オートポリス。予選は5月18日・日曜日の午前に順延され、40分間の計時方式で行われることになったが、TEAM MUGENの野尻智紀は「悩みどころが多い」セッションになりそうだと予想していた。
■「最近また『勝ちたいな!』という欲が強くなってきた気がする」
実はオートポリス大会を迎える前に、2016年のチームメイトだったストフェル・バンドーンとテキストメッセージで久しぶりにやり取りをしたとのこと。
「ちょうど彼がインスタのストーリーを投稿しているのを見て『彼は今回この辺に滞在しているのかな』と思って、それで連絡しました。彼は今週末フォーミュラE(東京大会)なので『がんばって!』というやり取りをしました」
実際にやり取りしたのは2通ほどだったそうだが、バンドーンも含めてお互いのことを笑顔で語っていたのが印象的だった。
ちなみにダブルヘッダー開催となっているフォーミュラEの第8戦はウエットコンディションのなかで行われ、バンドーンが見事に優勝を飾った。
改めて、ワンデー勝負となるオートポリス大会について聞くと、「現状では未知数な部分が多くて、実際には分からないですね」と野尻。
「セットアップもどこからスタートしようかと悩みどころ。たとえば、今日仮に1時間の走行があれば、いろいろなセットアップが試せましたし、明日の予選がウエットのまま最後までいくのか、ウエットからドライに変わっていくのか、それともドライからスタートするのか……。それによってセットアップも大きく変わってくるので、戦略的にどういう進め方をするのかを考えておかないといけないです」
現状、土曜夕方以降は雨の予報はなく、このまま行けば予選はドライコンディションになりそうな気配はあるが、オートポリスは天候が変わりやすいことでも知られており油断はできない。
「とにかく何でもできるように、今日のうちに整理して、コンディションによって選択できるようにしておかないといけないです。とはいえ(どうなるのか)分からないですし、もてぎでの感じを見るとスリックでの走りも低調な感じでしたから、どのセットアップで走り出すかというのは、けっこう悩みどころです」
前回のもてぎ大会では2戦連続で上位に食い込めず、悔しい思いをした野尻。
「最近また『勝ちたいな!』という欲が強くなってきた気がするので、そういう意味でも、今週はもう少し良い天気で、雨だったとしても予選ができていれば、また違った気もします。いずれにしても、明日また予選がきちんと行われることを祈って、準備したいなと思います」と、気を引き締めている様子だった。
[オートスポーツweb 2025年05月18日]