FAカップ初制覇に導いたグラスナー監督 [写真]=Getty Images クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督が、FAカップを制覇した喜びを語った。
FAカップ決勝が17日に行われ、クリスタル・パレスはマンチェスター・シティと対戦。鎌田大地がフル出場した一戦は、16分にエベレチ・エゼが先制点を決めると、この1点を最後まで守り切ったクリスタル・パレスが1−0で勝利を収め、クラブ史上初となる主要トロフィーを獲得した。
データサイト『OPTA』によると、この優勝に伴い、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したクリスタル・パレスは、ヨーロッパの主要大会にクラブ史上初めて出場することになったという。また、イギリスメディア『Squawka』によると、グラスナー監督はFAカップを制した初のオーストリア人指揮官にもなったようだ。
2021−22シーズンに鎌田や長谷部誠氏とともに、フランクフルトでEL制覇に導いたことに続いて、クリスタル・パレスでも歴史に名を残すことになったグラスナー監督は試合後、イギリスメディア『BBC』で「フランクフルトがヨーロッパリーグで優勝するとは誰も予想していなかったし、クリスタル・パレスがFAカップで優勝するとは誰も予想していなかった」と語りながら、次のように続けた。
「忍耐強くいれば、何が得られるかがわかるだろう。サッカー選手としても監督としても、最大の成功はトロフィーを掲げることではない。何万人ものファンに人生で一度の喜びや素晴らしい時間を与えることだ。ファンたちは家では何か問題を抱えているかもしれない。だから、私たちは彼らを喜ばせるために、ファンのためにやったんだ」
また、クリスタル・パレスに初の主要タイトルをもたらしたことには「奇妙なことに空虚感を覚えているんだ。明日か月曜日には実感し始めるだろう。おかしなことに月曜日には火曜日のウルヴァーハンプトン戦のことを考えなければならないけどね」と明かしつつ、優勝した喜びを口にした。
「試合前には自分たちの歴史を刻みたいと宣言した。そして、私たちは歴史に大きな一章を刻んだ。来年、ヨーロッパでプレーするときも同じことを繰り返していくつもりだ。私たちには素晴らしい個性、強い結束力、労働倫理、そして力強い環境と雰囲気がある。これらが不可能を可能にするための基盤だ」
また、イギリスメディア『スカイスポーツ』でもグラスナー監督は「正直言って信じられない。このような試合を10回やったら1回しか勝てないのに、今日そんなことが起きるなんてね。ゴールは初めて相手陣内に入ったときのことで、その後は全員全霊で守り続けた。チームとスタッフ全員を本当に誇りに思う。彼らに感謝するよ」と選手たちの奮闘に賛辞を送った。
【ハイライト動画】クリスタル・パレスvsマンチェスター・シティ