昨年6月から卵巣がん治療と療養のために歌手活動を休止し、今年3月に復帰をした市川由紀乃(49)が19日、故郷の埼玉・サンシティ越谷市民ホールで、復帰後初の単独コンサート「ただいま!」を開催した。昨年5月27日以来のソロ公演となる。
公演は美空ひばりさんのカバー曲「終りなき旅」でスタート。病室での様子や抗がん剤治療後に撮影した映像をステージの大型スクリーンに流し、客席の約1600人から何度も温かな拍手が湧き起こった。
最初のMCでは「みなさん、ただいま〜。『ただいま』『お帰り』という言葉の大切さや温かさが今はよく分かります。皆さんの励ましのおかげで、単独コンサートができるまで元気になりました。1曲目は心から尊敬する美空ひばりさんの曲でした。今日は『市川由紀乃に会えて良かった』と言ってももらえるコンサートにしたい」と力強く呼びかけた。
その後は「命咲かせて」「心かさねて」などのヒット曲や八神純子「みずいろの雨」などのカバー曲を続けた。「みなさん、『由紀乃コール』をありがとうございます。心に染みました」と感謝の言葉を続けた。
ライブ中盤では、会場に来ることのできないファンのメッセージを集めた「デジタルお祝い花」コーナーを実施。その最後に市川にとって「命の恩人」ともいえる由紀さおり(76)のメッセージが届き、由紀本人がサプライズで登場した。感激と驚きで涙声になる市川に「さっきから、会場の後ろでずっと見ておりましたんですけどね、本当に良かったね。我々のお仕事ってね、1年先でも、引き受けたらやるのが仕事だからねと。風邪をひいても歌いながら治さないとダメなのよってちょっと叱りましたんです」「大変な病なので大変だったと思います。ちょっとした泣き言もあったりね。最後の6回目の抗がん剤治療が終わって体調が整ったら何を食べたい? って言ったら『お肉』っておっしゃって(笑い)」「今日、後ろで聞いていて、元気に戻ってきて、素晴らしいスタートを切れているなと思いました」などと温かく励ました。
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「ただいま!」コンサートは5月28、29日に大阪公演、6月20日に愛知公演を行う。
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