「君に捧げる応援歌」HIPPYが10周年記念 初アリーナライブを広島サンプラザホールで開催

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2025年05月19日 19:34  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

メジャーデビュー10周年記念のお好み焼きケーキのろうそくの炎を吹き消すHIPPY

「君に捧げる応援歌」で知られる、広島出身のシンガー・ソングライターHIPPY(44)が19日、東京渋谷のお好み焼き「電光石火 渋谷センター街店」で、デビュー10周年の会見を開いた。


2015年4月にミニアルバム「I’m HIPPY」でメジャーデビュー。「10年前はデビューできるか定かじゃなかった。35歳になる年にデビューして、10周年を迎えられてとってもうれしいです」と笑顔を見せた。


この10年間、途中で「続けて行くのは難しいな」と思った。そんな時に知り合いから「SNSでお前の曲が広まっているぞ」と、17年にリリースしたアルバム「HomeBase〜ありがとう〜」の収録曲だった「君に捧げる−」のことを教えられた。「アルバムの隅っこにあった歌が、YouTubeやTikTokで歌われていた。20年から21年にかけてコロナ禍で大会がなくなった部活生が、肩を組んで歌っている動画が広まった。それで、お礼に各地の学校を回るようになって、150校に行かせてもらった。ライブのオファーも全部受けて3年間で500本のライブで歌いました。『自分のことを歌っているのかと思った』という声をもらいました」と振り返った。


6月14日には10周年記念の初アリーナライブを広島サンプラザホールで開き、今年のインターハイの公式応援ソング「僕らのスタートライン」が収録されたニューアルバム「ひろいしま」を発売する。


8月6日は広島が被爆してから80年となる。毎月6日には、被爆三世として「原爆の語り部被爆体験者の証言の会」を20年近く広島で続けている。「この街から発信することに意味があると思っています。草木も生えない中で、皆さんの頑張りがありました。被爆者から『夕焼けが嫌いだ』という話を、よく聞きます。友達、父、母を燃やしてしまった記憶があるから、見たくもないと言うんです。全然、戦争は終わってないんです。“朗らかな被爆伝承”として、広島サンプラザホールのテーマカラーもオレンジにしています」と話した。


◆HIPPY(ヒッピー)1980年(昭55)8月8日、広島市生まれ。バンド活動を経て、2011年(平23)からソロ活動。15年4月にミニアルバム「I’m HIPPY」をリリースしてメジャーデビュー。17年3月リリースのフルアルバム「HomeBase〜ありがとう〜」に収録の「君に捧げる応援歌」がロングセラーとなり、多くのプロ野球チーム選手の登場曲に使用されたことで注目される。20年のプロ野球選手の登場曲タイトル別ランキング1位。公式YouTubeでMVが3500万回再生、TikTokで1億回再生を超えた。23年は横浜DeNAベイスターズ牧秀悟の登場曲「We Can Make it」を書き下ろしで提供。同年8月9日リリースのアルバム「夜明け−Be Alive−」は、日本レコード協会ストリーミングゴールド認定。同じ被爆三世の冨恵洋次郎さんが続けていた「原爆の語り部被爆体験者の証言の会」を富恵さんが亡くなった17年7月から引き継いで毎月6日に開催。今月14日に新曲「WIN TOGETHER」を配信リリース。

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