米Googleは5月20日(現地時間)、同社の年次カンファレンス「Google I/O」で、AI映画製作ツール「Flow」を発表した。3つの画像と映像のイメージをプロンプトで入力すると数秒のシーンを生成。これにプロンプトを加えてカットを追加していったり、生成したシーンの長さを拡張したりして、長編動画としてストーリーを表現することができるという。
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最初のシーン生成に使う画像は、手持ちのものだけでなく、その場で作成することが可能。Googleが同日発表した画像生成モデル「Imagen」で生成した画像をイメージとして登録できる。
デモでは、3mを超える鶏が後部座席にいる車を老人が運転し、崖にダイブしたあと鶏が車ごと持ち上げて空を飛ぶというショート動画を作成。老人、車の写真を追加した後、Imagenでシフトレバーの飾り(鶏の頭をかたどったもの)を生成。この3点の画像から最初のシーンの動画を出力した。
続きとして、砂漠で60年代のアメ車を運転する老人の後ろに巨大な鶏が座っているというプロンプトから次のカットを生成。しかし最初に出力されたものは崖から落ちてしまうシーンとなっていたため、後半部分を追加プロンプトで拡張し、鶏が車を持ち上げて空を飛ぶシーンに作り変えた。こうした次に来るカットを生成し続けることで、動画生成AIでのストーリーテリングが可能になるとしている。
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Flowは、新しくできた有料プラン「Google AI Ultra」(月額249.99ドル)と、「Google One AI Premium」から名称変更した「Google AI Pro」(29.99ドル)ユーザー向けに提供。Ultraは新しい動画生成AI「Veo 3」への早期アクセスも可能となっている。なお、同日より米国にて提供を開始。他国は「Coming Soon」となっており、現時点で日本からはアクセスできない。
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