マクラーレンを打ち負かすペースは「舞台裏で行われた努力の最高の結果」とレッドブル代表。直近2戦でのアップデートを評価

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2025年05月21日 07:00  AUTOSPORT web

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2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 レッドブルは、イモラで行われたF1第7戦エミリア・ロマーニャGPでチーム通算400回目のグランプリを迎え、マックス・フェルスタッペンが圧倒的な勝利を収めたことを祝福した。チーム代表のクリスチャン・ホーナーとテクニカルディレクターのピエール・ワシェは、RB21のペースとタイヤマネジメントの改善は、直近の2レースに導入されたアップグレードによるものだと評価した。

 金曜のフリー走行でふたたびフェルスタッペンは少々苦戦し、フリー走行1回目は7番手、2回目では5番手となったが、RB21はファクトリーで夜通し多くの作業が行われたことで変貌を遂げた。フェルスタッペンは、フリー走行3回目で3番手の速さを記録すると、予選でグリッドのフロントロウを獲得した。

 決勝レースのスタート後、フェルスタッペンはタンブレロへの素晴らしい動きにより、一度も明け渡すことのないリードを築き、チームを喜ばせた。レース後、ホーナーはメディアに対し次のように語った。

「マクラーレンのパフォーマンスが不足していたのは、当然ながら驚きだった」

「昨日は間違いなくマシンを非常によいウインドウにいれることができた。マックスは、バランスと、マシンのリヤを頼れることについて非常に肯定的だった。その状態はそのまま継続され、彼はレースでよりバランスのとれた作動範囲に入ると確信していた。そしてそれは事実であることが証明された」

「我々はマシンのパフォーマンスを向上させ、マシンをよりよい作動範囲に入れることに成功した。スライディングをなくせば、温度管理をずっとうまく行うことができる。それは本当に励みになった」

 ホーナーは、非常に楽観的な姿勢も見せた。

「今日のレースで見せたペースは、ウエットレースではあったが昨年のブラジル以来のことで、マクラーレン勢を引き離して打ち負かすペースが出たのは、私が記憶している限りでは久しぶりのことだ。そのため、このことは非常に励みになるし、舞台裏で行われた努力に対する最高の結果となった」

 ワシェは、RB21のペースが向上した理由についてもいくつかヒントを示したが、彼はチーム代表に比べるとずっと控えめだった。

「アップデートによってタイヤのマネージメント方法が変わる。この場合のデグラデーションは、別のメカニズムによるものだ」

 詳細を聞かれたワシェは、笑って「知っていても教えない」と答えたが、「タイヤの摩耗と表面の状態は、金曜日に見たものと完全に違っていたようだ。気温のせいかもしれない」と明かした。またホーナーとフェルスタッペンがすでにRB21の作動範囲が改善されたと述べていたため、ワシェは次のように認めざるを得なかった。

「セットアップは大幅に改善された。そして新しいパッケージにより、さらに一層改善できるチャンスがあると思う。予選よりもレースの方でということだ。予選では失敗してしまったからだ。しかし、アップデートはうまく機能していたと思う」

 レッドブルは金曜日から土曜日にかけて大きくタイムを伸ばすのが慣例になっているが、ワシェは、このマシンではそれが難しいと述べた。

「そうするのは、このマシンでは今は非常に難しい。ここに1mm、あそこに2mmとしていくと、とても狭い作動範囲になる。その上、タイヤウインドウが今はとても狭くなっている。とても難しいものだ」

「どの部分についても確信はない。私はどこにも自信を持っていない。我々は日本では速かったが、バーレーンとマイアミでは敗北した。このビジネスでは、いかなるものも当然だと考えることはできない。マクラーレンは開発を続けており、非常に優れたマシンを持っている。そのため、我々はまだ懸命にプッシュしなければならない」

[オートスポーツweb 2025年05月21日]

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