美智子さま 91歳の上皇さまが無症候性心筋虚血に…満身創痍でも揺るがない“介護”完遂のご決意

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2025年05月22日 06:10  web女性自身

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分厚い雲が東京都内を覆っていた5月10日の午前11時半ごろ、病院から、上皇さまと美智子さまがお車に乗り出てこられた。窓ガラス越しではあったが、美智子さまのご表情には、安堵の色が浮かんでいたように見える。



上皇さまが心筋虚血の可能性が高いと診断されたのは5月4日のこと。その2日後の6日に、上皇さまは検査のため東京大学医学部附属病院に入院され、美智子さまは連日見舞われていた。宮内庁関係者はこう明かす。



「定期検診で懸念すべき所見が見つかり、入院して超音波検査などで詳細に調べたところ、無症候性心筋虚血という診断を受けられました。上皇さまご本人も自覚症状がないご様子だったので、宮内庁内にも驚きが広がったのです。



それにしても、検査している時間を除き、美智子さまは上皇さまのお傍を片時も離れられなかったそうです。病院でお食事をいっしょに召し上がり、検査中も隣室に控えられていました」



上皇さまは2012年に、狭心症の治療のため心臓の冠動脈バイパス手術を受け、また2022年には右心不全と診断され、薬の服用や水分の摂取制限といった治療を続けられてきた。今回診断された無症候性心筋虚血とは、どういった病気なのか。



日本循環器学会専門医で、桂川さいとう内科循環器クリニックの齋藤成達院長はこう語る。



「心筋虚血は、心筋への血流が一時的に不足する状態です。胸が苦しくなったり、不整脈などを引き起こします。症状がない無症候性という形で見つかることも多く、高齢者や糖尿病の持病がある人は特に注意が必要とされています。



上皇さまは2012年の手術から時間がたっているので、移植した血管や温存した血管の再狭窄、あるいは新たな動脈硬化の進行により心筋虚血となることは、それほど珍しいことではありません」





■心筋虚血でご習慣に大きな変化が……



2020年、87歳のお誕生日に上皇職が公表した文書の中には、「何度か繰り返されるご質問」「勘違いや戸惑い」といった認知症が疑われる症状が上皇さまにみられるとあり、波紋が広がった。しかし美智子さまは、体力維持や認知機能の低下を防ぐために、朝の音読や朝夕の散策をご日課とされ、上皇さまに付き添われてきた。



そうした中で下された心筋虚血の診断。ご生活に変化が生じないか懸念する声もあるという。



「上皇ご夫妻は、仙洞御所内の階段の昇降や御所内の歩行、そして赤坂御用地内の散策といった運動を、その日の気候を見て、このうち2つ、日によってはこのすべてを行われていました。



特に広大で自然も豊かな赤坂御用地内のご散策は、脳の機能維持という点で医師からも勧められた習慣として、お楽しみになりながら、毎日しっかりとお二人で続けられてきたのです。



しかし心筋虚血は心臓に負担をかけないように、過度な運動を制限される疾患とされ、上皇さまの体力や認知機能にもさらなる“衰え”が生じてしまうのではないか……と心配する声も上がっていたのです」(皇室担当記者)



だが美智子さまは、上皇さまの“介護計画”に生じた新たなハードルも乗り越えていくため、新たな形へと進化させていた。前出の宮内庁関係者は、



「上皇さまは退院された翌日から、運動の回数を見直し、お住まいの中で30分ほど、階段昇降やウォーキング、足の上げ下げを始められたと聞いています。また19日には、皇居内にある生物学研究所へ足を運ばれ、ライフワークとして長年続けられているハゼの研究を再開されました」



上皇さまが健康を維持されるために大切なポイントを、前出の齋藤院長は次のように指摘する。



「症状もなくご高齢ですので、手術に対しては慎重に判断されるでしょう。治療法は、血流を改善する薬の服用を基本とされていくのだと思います。



過度な運動は控えつつ、安全性を確保しての屋内歩行やストレッチは引き続き重要です。今後も医師の判断のもと、適切な運動を続けられるのではないでしょうか。



また食事面では、血流が滞らないようにコレステロール値を下げる必要があるので、肉やバターなどを控え、魚中心の和食が好ましいとされています」



新たに始まった奮闘の日々。美智子さまのご体調も、決して万全ではない。2023年には心不全の診断指標であるBNP値が、正常よりも高い水準が続いていることが公表されたほか、昨年10月には御所内で転倒、右大腿骨上部を骨折し、手術を受けられたのだ。



満身創痍でも、美智子さまのご覚悟が揺らぐことはなく……。



「13年前、バイパス手術を受けられた直後の上皇さまと出席された東日本大震災の追悼式に、美智子さまは和装で臨まれたことがありました。ご入院中に足腰の筋力が衰えた上皇さまに万が一のことがあったとき、お傍で自分が支えられるよう、踏ん張れる草履を履くために和装を選ばれたと……。



昨年の手術後もすぐにリハビリを始め、杖を使いながらとはいえ、美智子さまはわずか1カ月ほどで歩かれていたのです。ご年齢を考えれば、驚異的なことです。ひとえに、“上皇さまを支えるのは私しかいない”という、強いご信念とご覚悟が、こうした美智子さまの行動の原動力となっているのは間違いありません。



上皇さまが入院されたことで、ご夫妻は5月上旬の葉山御用邸での静養を取りやめられています。ご体調が安定したころに、ごゆっくりと再訪していただきたいものです」(前出・宮内庁関係者)



美智子さまは、上皇さまと穏やかで晴れやかな日々の軌跡を、これからも紡がれていく。

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