国内リーグ大不振もEL制覇…トッテナム指揮官の進退は？「予定されている会談も話し合いも一切ない」

　トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が自身の進退について言及した。21日、イギリスメディア『スカイ』がコメントを伝えている。

　ヨーロッパリーグ（EL）決勝が行われ、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドがスペインの『サン・マメス』で対戦した。試合は序盤から頻繁に攻守が入れ替わる展開となり、互いに攻撃的な姿勢を崩さず時間が経過。そんななか、42分にパペ・マタル・サールのクロスをブレナン・ジョンソンがニアで合わせ、トッテナムが貴重な先制点をマークする。後半に入ると反撃を試みるマンチェスター・ユナイテッドが攻勢を強めたものの、トッテナムも守護神グリエルモ・ヴィカーリオを中心に粘り強く対応。最後までゴールを守り切り、1−0でタイムアップの笛が吹かれた。

　これにより1983−84シーズンに前身のUEFAカップを制して以来、通算3度目のEL制覇を達成したトッテナム。今季のプレミアリーグでは下位に沈むなど苦戦を強いられている同クラブだが、シーズン終盤に来季のチャンピオンズリーグ（CL）出場権を獲得した。一方、ポステコグルー監督は国内リーグでの不振により多くの批判を受けてきた。一部メディアは今季限りでの退任の可能性を報じており、その去就には大きな注目が集まっている。

　EL優勝直後の会見に出席したトッテナム指揮官は、「予定されている会談も話し合いも一切ない。誰からも何の話も聞いていない」と説明。クラブ首脳陣と進退に関する協議を行う予定がないと明かした上で、「もしかすると、クラブ側は話す必要がないと感じているのか、あるいはこの試合を待っていたのかもしれない」とも語った。

　一方、「ただひとつ分かっているのは、これからホテルの部屋に戻って家族や友人と集まり、いいスコッチを開けて静かに何杯か飲み、金曜日の大規模なパレードと日曜日のブライトン戦に臨む準備をすることだ」とコメント。25日に開催されるプレミアリーグ最終節について、「今季最後のホームゲームだから、力強く締めくくりたい」と決意を述べながら、「そして月曜日には愛する家族と一緒に休暇に出かけるよ。それくらいのご褒美は許されるはずだ」と口にしている。

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