《平年より大幅安》な「お得野菜」はどれ?かさましご飯で米高騰の出費をカバー

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2025年05月22日 11:10  web女性自身

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食品売場が騒がしい。米の価格高騰は歯止めがかからず、一時は価格上昇が止まったものの、まだ昨年の2倍以上の水準で家計を圧迫し続けている。



一方で、冬に話題となった“キャベツショック”はどこへやら。高騰が続いていた野菜の価格が大幅に下がっているのだ!



「昨年から続いていた高値は終焉を迎え、5月に入ってからは平年並み、もしくはそれ以下の水準に落ち着いています。特に大きく値下がりしているのは、レタスや白菜などの葉物野菜です。ここまでの値下がりには、正直、私たちも驚いています」



こう話すのは埼玉県で4店舗を展開するスーパー「マルサン」の青果担当・板清英樹さんだ。



同店のチラシを見ると、年明けには1玉およそ400円近くで売られていたレタスが、なんと90円という奇跡的な価格で販売されている。さらにキャベツは1玉150円、なすは5本入りで150円、ピーマンは1袋85円など、どれも財布に優しい価格だ。(いずれも「マルサン」5月12日週の価格)



安くなる見通しのない米に対し、野菜が家計の味方となり、胸をなでおろしている人も多いだろう。それにしても、なぜここまで安くなったのだろうか。



「要因は2つあります。1つ目は、4週間前から、野菜にとって最高の天候が続いたことですね。晴天と雨がうまく繰り返されて、野菜がよく育ちました。



もう一つは、品種の入れ替えタイミングです。季節によって生産地が変わることを『野菜の産地リレー』と呼ぶのですが、今年はそのリレーがうまくつながったんです。春野菜から夏野菜に切り替わる時期と好天が重なったことで、市場に多くの野菜が出回り、価格が下がっているというわけです」



葉物野菜に関しては、「これ以上価格が下がると、物流コストとのバランスで出荷制限がかかるかも」というところまで安くなっている――。



ここまで野菜が安くなっている今は、昨年の倍以上となっている米の価格で圧迫された食費を、挽回できるまたとないチャンス!



そこでおすすめしたいのが、たっぷりの野菜とご飯を一緒に食べる“かさましご飯”だ。



農林水産省が発表した全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、5キロあたり4,268円。これをもとに計算すると、お茶碗1杯(約150g・精米65g)はおよそ55円になる。野菜を増やす代わりにご飯の量を3分の2に減らした場合、1カ月2,270円もの米代の節約になる(夫婦2人が1日2杯ずつご飯を食べる場合)のだ。



今回、管理栄養士の稲尾貴子さんに教えてもらったかさましご飯のアイデアは、平年比より安くなっているキャベツ、レタス、ブロッコリーなどの野菜を使ったメニュー。ボリュームも栄養も満点なので、ご飯の量が減っても、さほど心配はいらない。



最初に稲尾さんがおすすめしてくれたのは、食べ応え抜群の「シャキシャキ焼き肉ライス」だ。



「かさが増すのはもちろんですが、キャベツにはビタミンCとU、ピーマンにはビタミンCとカロテンが豊富です。さらに、ビタミンCは牛肉に含まれる鉄分の吸収を助けます」(稲尾さん、以下同)



女性が取りたい栄養素が、豊富に含まれているのはうれしい。





■免疫力を高める野菜で季節不調も撃退



「なすと大根のマーボー丼は、満腹感もありながら、シャキシャキした歯ごたえがクセになります。お米が減った分、たっぷりのみじん切り大根を入れることで、いつもと違った食感も楽しめます」



安いだけでなく、手間いらずの「ブロッコリー炊き込みピラフ」も試してほしい。



「ブロッコリーとミックスベジタブルには、ビタミンAやEが豊富に含まれています。バターを加えて炊くことでビタミンの吸収率が上がり、免疫力アップや抗酸化作用、粘膜の保護など、季節の変わり目に崩れやすい体調を整えるための栄養素が取れますよ」



そして、最後に紹介するのが、価格が大幅に下がっているレタスを使った「レタスカレーチャーハン」だ。カレーの香りがなんとも食欲をそそる。



「レタスは炒めるとかさが減りますが、値段も安いので、ぜひふんだんに使ってください。かさ増しをした分、レタスに含まれるビタミンCと食物繊維がたっぷり取れ、まさに腸活にぴったりな一品です」



かさましの目的はお米の量を減らすことだが、どのレシピもこの時季に取りたい栄養をおいしく食べられるのがうれしい。



しかし、この野菜の安さは一体いつまで続くのだろうか。



「今週から気温が上がる予報が出ています。葉物野菜は25度を超えると影響を受けやすく、暑さで生育が不安定になったり、出荷時に傷みやすくなるため、この価格がずっと続くと断言はできません」(板清さん、以下同)



価格が下がっている今のうちに、葉物野菜をふんだんに使って節約するのが賢い選択だろう。



「手間をかけたくない日は、葉物野菜をさっと炒めるだけでもおいしい一品ができます。今の時季のほうれん草は肉厚なのでバターソテーがおすすめです。白菜は、この時季に、あえて“鍋”にする方も多いですね。豚と白菜のミルフィーユ鍋やすき焼きもよいです。夜はまだ肌寒い日もあるので、代謝を上げるのにぴったりです」



自律神経が乱れがちな季節、免疫力を高めるに越したことはない。



「レタスやキャベツの価格が安くなったことで、グリーンリーフやベビーリーフも連動して安くなっています。サラダに使える葉物野菜全体の価格が下がっているので、生食も十分に楽しめますよ」



米の価格が上がり野菜の価格が下がったことは、野菜多めの食事に切り替え、より健康になるいいチャンスかもしれない。かさましご飯で旬の野菜をもりもり食べて、家計にも体にも優しい生活を送ろう!

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