「TVアニメ『前橋ウィッチーズ』トーク&ミニライブイベント in けやきウォーク前橋」の様子。左から三波春香、咲川ひなの、春日さくら、本村玲奈、百瀬帆南。 「TVアニメ『前橋ウィッチーズ』トーク&ミニライブイベント in けやきウォーク前橋」が、去る5月18日に群馬県前橋市のショッピングモール・けやきウォーク前橋にて開催された。コミックナタリーでは第1部の様子をレポートする。
【大きな画像をもっと見る】 イベントには赤城ユイナ役の春日さくら、新里アズ役の咲川ひなの、北原キョウカ役の本村玲奈、三俣チョコ役の三波春香、上泉マイ役の百瀬帆南が登壇。この日の会場となったけやきウォーク前橋は、アニメが発表されたばかりの2024年9月に、5人によるアイドルグループ・前橋ウィッチーズのお披露目イベントが開催された思い出の場所でもある。前橋でライブを行うのはアニメ放送後初めてということもあり、お披露目イベントにも参加していたというファンや、アニメを観て初めて参加するというファンまで、昨年のイベントから大きく数を増やしたファンが駆けつけた。
会場にはグッズを身につけたファンをはじめ、前橋ウィッチーズのコスプレをした小さな子供や、一緒にペンライトを振る家族の姿も。またショッピングモールの吹き抜け部分を使ってのイベントということもあり、通りかかる家族連れが「前橋ウィッチーズ」の名前を出して会話する様子も見られるなど、幅広い層の地元の人たちに作品が根付いていることが感じられた。
春日、咲川、本村、三波、百瀬が登場すると、観客から万雷の拍手が贈られる。登場するなり5人は「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」「夢よ、咲け!」を続けて披露。彼女たちの息のあったパフォーマンスに感化された、ファンの息の合ったコールがショッピングモールにこだました。2曲のパフォーマンスが終わると、吹き抜けの4階まで集まったファンに笑顔を振りまくキャストたち。アニメの放送スタート後にやっと思い出の地に帰って来られたことから「ただいまー!」と5人が声を合わせると、大きな「おかえりー!!」の返事が返ってくる。その様子に春日は「ウルッときた」と告白していた。ここで前橋ウィッチーズの前橋帰還を祝うゲストとして、仔豚をイメージした前橋市の公式マスコットキャラクター・ころとんも登壇。これまでにも前橋ウィッチーズと共演していたころとんも、一緒に登壇したお姉さんを介して「おかえりコロ」と伝え、キャストたちも「ただいまコロ」と再会を喜んでいた。
やっと前橋でのイベントでアニメの話ができるということで、キャストたちがお気に入りのシーンを話す場面も。春日が挙げたのは第6話で魔女見習い4人がチョコの誕生日会準備のために電話をするシーン。当初はぶつかり合うこともあった5人の仲が深まっていることに感動しつつ「ユイナ以外の部屋が映るのもレア」と注目のポイントも話す。さらに「ユイナが素足で足をもじもじさせているシーンが大好き」とマニアックなシーンを挙げて、「もう1回観直してください!」とアピールした。
咲川はアズの過去も掘り下げられた第2話、第3話が好きだと話し始める。第2話のラストでは客として訪れたふくよかな体型の凛子に衝撃的な言葉を浴びせるアズだが、咲川は「アズの本当の姿は凛子さんと同様で。今まで言っていたことはきっと自己嫌悪で自分に対して言っていた言葉だったというのが心苦しくなった」とアズの心中に思いを巡らせる。さらに同級生、服屋の店員からのひどい扱いにも「本当にかわいそうだし、本当に泣きそうになった」と述べ、「同じような思いをしてきた凛子さんとの対話で、アズと凛子さんが寄り添い合って心を開いていくんですね。そのシーンが現実でも有り得る話だし、考えさせられる内容だった」と自身の心にも刺さったエピソードになったと明かした。
本村はキョウカがハマっているキャラクター・モグタン役を演じる柳晃平が前橋市出身だと紹介。柳が地元が舞台のアニメに関われた喜びをSNSで綴っていたことを伝え「こうやって地元の皆さんが『前橋ウィッチーズ』を愛してくださっていることも、『前橋ウィッチーズ』を知って前橋に遊びに来てくださったこともすごくうれしいです」とアニメと前橋のつながりを喜んだ。
三波は最新話から物語が進み仲を深めているアズとマイの関係性に着目。第6話で特に好きだったというシーンを再現するよう咲川と百瀬に無茶振りする。バースデーケーキを受け取ったチョコが泣いて喜ぶ様子にアズが「だから重いって、マイか」と反応し、マイが「ちょっと!」とツッコむ様子を再現すると観客から大きな拍手が起こった。第4話、第5話で明かされたマイの「憧れの人への重い愛」を早速イジり、それに軽く返せるほどの仲になったんだとわかるこのシーンに、本村も「あの短いやり取りでアズとマイの心の距離が縮まったことを表現できている脚本が本当にすごい」と吉田恵里香の脚本のクオリティに感嘆していた。
百瀬も第4話、第5話がマイのキャラクターのターニングポイントになったと紹介。それまでクールで現実主義、ダウナーな雰囲気のキャラクターだったマイだが、第4話、第5話では年上の幼なじみである優愛に憧れや重い愛を抱いていたことが明かされる。百瀬は「スタッフさんたちからもストーリーが難航したと聞いていました。その甲斐あって、皆さんがいろんなところで共感できる物語になっています」とアピールした。
トークを一旦終えてのライブでは「シャボン・テンション!」「うちらの花屋は黙ってない!」とアップテンポな2曲で会場を盛り上げる。通りがかりの買い物客もまじまじとイベントを眺めており、歌とダンスで地元民を惹きつけていた。第3話の挿入歌である「シャボン・テンション!」は前橋では初披露。咲川は放送前で歌えなかったことを踏まえ「やっとパフォーマンスできました!」と弾ける笑顔を見せていた。
最後の挨拶では春日が「今、みんなががんばれているのは(2024年)9月のお披露目イベントで前橋の方々が温かく迎えてくださって、『こんなに歓迎してくれているんだ』と思ったあのときの気持ちが支えになっているからです」と初めてのけやきウォークでのイベントに思いを馳せる。さらに「『おかえり』と言われるだけでこんなに胸がジーンとなるなんて思ってもみなくて。皆さんのおかげで私たちはがんばれています」と、お披露目イベントの日から常にファンからパワーを貰っていると感謝を口にした。
咲川はこの日のイベントが決まった際のことを振り返り「私たちジャンプして喜びました」とそのときの様子を伝える。続けて「空気が美味しいし、食べ物も美味しいし、人も温かいし、毎回来るたびに新しいいいところが見つけられてます。今回来ることができて本当にうれしいです」と、何度も「うれしい」という言葉を交え、最後には「うれしいのでうれしいって何回も言います! うれしいです!」と前橋愛全開の思いを伝えた。
「まだ私たちは始まったばかり」と話し始めた本村は「こうやって皆さんと同じ時間を過ごして、思い出を増やしていけることがすごくうれしいです。『前橋ウィッチーズ』が故郷みたいだなって、前橋を大好きな場所だと感じていただけるように、私たちのこともそう思っていただけるように精一杯がんばっていきます」と力強く宣言した。三波はかつてやった“前橋王”を決めるクイズコーナーもまたやりたいと、楽しかったけやきウォークでの過去のイベントにも思いを巡らす。またチョコの不穏な発言で終わった第6話について触れ、「チョコを好きでいてくれますか?」と呼びかけて観客からの「好きー!」という大きな歓声を引き出していた。
百瀬は「アニメの内容が言えない状態でも皆さん集まってくださった」と放送の半年前に行われたイベントを振り返りつつ、「明らかにお客さんがすごく増えていて」とファンの多さに驚きを見せる。「やっと皆さんとアニメのことを共有できたという時間が、新たなけやきウォークでの思い出として刻まれました。これからも一緒に歩んでいきましょう!」と呼びかけた。
最後には「それぞれのドア」でしっとりとイベントを締めくくった前橋ウィッチーズの5人。4階まで詰めかけたファンにも顔をしっかりと上げて「ありがとうございました!」と感謝の言葉を伝え、けやきウォークでの新しい思い出のラストを飾った。
なおコミックナタリーではイベント後に春日、咲川、本村、三波、百瀬からコメントをもらった。改めて前橋でイベントをできた喜びや、前橋ウィッチーズの成長とファンとの絆についてそれぞれの言葉で語ってくれている。
■ 春日さくら(ユイナ役)コメント
久々のけやきウォークでライブできることにとても心が浮き立っていました!
ライブがはじまってすぐに、MCで「ただいまー!」と言うといった流れがあったんですが、
会場に響くくらい大きな声で「おかえりー!」って帰ってきて本当にグッときて、
やっぱり前橋が、そしてこのけやきウォークが私たちのホームなんだなって改めて感じました。
お客さんも前回と比べて増えていて! ファンの方から特典会で「増えたね〜!」と言われたりもして嬉しかったです!
■ 咲川ひなの(新里アズ役)コメント
まずはみんなで「ただいま!」と胸を張って言えたことがなにより嬉しかったです。
前橋の空気や食べ物、地元の方のあたたかさが大好きで「また前橋でイベントをやりたいなぁ」とずっと思っていたんです…!なので、こうして戻って来れて本当に嬉しいですし、やっぱり「ここだな」と前橋への想いがより一層強くなりました。ありがとうございました!
■ 本村玲奈(北原キョウカ役)コメント
はじめてのお披露目ライブから、前橋ウィッチーズの成長とファンの皆さんとの絆が感じられるライブでした。「私たちらしく楽しく全力で」そんな気持ちでステージ裏にいたんですけど、皆さんの拍手や声援で、5人だけじゃない、みんなで前橋ウィッチーズなんだ、ここがホームなんだと嬉しい気持ちになりました。もうすでに恋しいです。
■ 三波春香(三俣チョコ役)コメント
はじめてのお披露目会を思い出したくらい心にグッとくるものがありました。
アニメ放送がはじまってから、やっと前橋でイベントができたこと、はじめてのお披露目会よりもさらにたくさんの声援、そしてファンの方に出会えたこと本当に幸せです!!
これからも「ただいま」「おかえり」を言い合える関係でずっといれるように作品をそして前橋を盛り上げていきます!
■ 百瀬帆南(上泉マイ役)コメント
ただいま!
私たちのホーム前橋、そして始まりの場所けやきウォーク前橋さんで
アニメ放送中という特別な時期に皆さんと時間を共有できたできたこと、本当に嬉しかったです。
初めて知ってくださった方や小さいお子さんも含め、家族のようにおかえり!と迎えてくださって、
これからもずっとこの場所を大切にしていきたいと思えました!ありがとうございました!
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