ワグネリアン(撮影:下野雄規) 6月1日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。今年も皐月賞馬ミュージアムマイルをはじめ、2歳王者クロワデュノール、無敗制覇を狙うファンダムなど好メンバーがエントリーしている。そんな世代の頂点を決する一戦でかつて生まれた記録とは。今回は「配当」にスポットを当てベスト3を紹介する。
日本ダービーで3連単が発売された05年以降、100万超えの大波乱となったことは2回ある。1位は福永祐一騎手(現調教師)がワグネリアンで悲願を叶えた18年。勝った同馬は5番人気で、2着には4番人気の皐月賞馬エポカドーロ、3着には16番人気のプリンシパルS覇者コズミックフォースが入った。3連単は285万6300円でレース史上最高配当。感動の裏で、馬券的には本命党泣かせの幕切れとなった。
2位の記録は07年。3番人気のウオッカが64年ぶりに“牝馬のダービー制覇”を達成したが、圧倒的な1番人気を背負ったフサイチホウオーが7着、皐月賞馬のヴィクトリーが9着に敗れて難解な決着だった。14番人気のアサクサキングスが2着に粘り込み、4番人気のアドマイヤオーラが3着。3連単は215万5760円をつけた。
3位の記録は昨年生まれた。京成杯を制し、続く皐月賞はレース直前に競走除外となった9番人気ダノンデサイルが戴冠。2着には1番人気で皐月賞馬のジャスティンミラノが入ったが、3着は7番人気のシンエンペラーとなった。1位、2位にはおよばないものの、3連単は22万9910円の波乱。それまで3位だった09年の20万1960円を更新した。
なお、単勝配当はグレード制導入以降に限ると、19年ロジャーバローズの9310円が最高。以下、24年ダノンデサイルの4610円、10年エイシンフラッシュの3190円と続く。ただし、日本中央競馬会が発足する以前の記録を含めれば、49年にタチカゼが勝利して、単勝5万5430円となったことも。こちらをダービー史上最高単勝配当とするケースもある。
【ダービーの配当ランキング】
・3連単
1位 2018年 285万6300円
1着 5番人気 ワグネリアン
2着 4番人気 エポカドーロ
3着 16番人気 コズミックフォース
2位 2007年 215万5760円
1着 3番人気 ウオッカ
2着 14番人気 アサクサキングス
3着 4番人気 アドマイヤオーラ
3位 2024年 20万1960円
1着 9番人気 ダノンデサイル
2着 1番人気 ジャスティンミラノ
3着 7番人気 シンエンペラー
・単勝(グレード制導入以降に限る)
1位 19年 9310円 ロジャーバローズ
2位 24年 4610円 ダノンデサイル
3位 10年 3190円 エイシンフラッシュ
※参考
49年 5万5430円 タチカゼ