自衛隊機が墜落した入鹿池で、回収した機体の一部とみられる破片を運ぶ自衛隊員=15日、愛知県犬山市 航空自衛隊の練習機「T4」が愛知県犬山市の入鹿池に墜落した事故で、空自は22日、搭乗していた第5航空団所属の井岡拓路1等空尉(31)、網谷奨太2等空尉(29)の死亡が確認されたと発表した。
空自トップの内倉浩昭航空幕僚長は同日夜、記者会見し、「可能性に満ちたパイロットを失ったことは、計り知れない損失で痛恨の極み。事故を重く受け止め、原因究明に努める」と述べた。
防衛省は事故2日後の16日以降、現場付近で搭乗員と思われる体の一部を発見し、DNA鑑定などで身元の確認を進めていた。
事故機は14日午後3時6分、第5航空団新田原基地(宮崎県新富町)に向かうため、小牧基地(愛知県小牧市)を離陸。旋回しながら高度約1400メートルに上昇したところで急降下し、同8分ごろ、小牧基地の北東約13キロの犬山市付近上空でレーダーから機影が消えた。