今季限りでレアル・マドリードを退団するモドリッチ[写真]=Getty Images
レアル・マドリードは22日、クロアチア代表MFルカ・モドリッチの今シーズン限りでの退団を発表した。
現在39歳のモドリッチは2012年8月にトッテナムから加入すると、ここまで公式戦590試合に出場し、43ゴール95アシストの成績を残している。在籍した13シーズンでは、6度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇や、ラ・リーガを4回優勝するなど、計28個のタイトル獲得に貢献してきた。
現行契約は2025年6月までとなっており、今夏の去就が注目されていたモドリッチ。報道によると、同選手はレアル・マドリード残留を望んでいたようだが、今夏の退団が決まった。本来は6月30日までの契約となるが、今夏はアメリカ合衆国で6月15日から7月13日にかけてFIFAクラブワールドカップ2025が開催されるため、大会終了までクラブでプレーを続けることも伝えられている。
レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、モドリッチの退団に際して「ルカ・モドリッチはレアル・マドリードの価値観を常に体現してきた、唯一無二の模範的なサッカー選手であり、すべてのファンの心に残るでしょう。彼のプレーはレアル・マドリードのファンだけではなく、世界中のファンを魅了しました。彼の伝説は永遠に語り継がれるだろう」と、長年チームを支えたレジェンドに言葉を送った。
さらにモドリッチは自身のインスタグラムで「親愛なるマドリードファンの皆様」と題して、以下のコメントをポスト。レアル・マドリードへ感謝の言葉を綴っている。
「時が来てしまった。このような瞬間が来るとは思わなかったが、それがサッカーであり、人生には始まりと終わりがある……土曜日にサンティアゴ・ベルナベウで最後の試合を戦うことになる」
「私は世界最高のチームのシャツを着て、大きな野望を抱いて2012年にここに来たが、その時はどのようなことが起きるか想像できなかった。レアル・マドリードでプレーしたことで、サッカー選手としても人間としても、人生は変わることになった。史上最高のクラブで、最も成功した時代の一部になれたことを誇りに思う」
「心からクラブに感謝したい。特にフロレンティーノ・ペレス会長やチームメイト、コーチ、これまで支えてくれたすべての人に感謝したい」
「この数年間は素晴らしい時間を過ごし、不可能と思われた逆転劇や、決勝、祝杯、そしてベルナベウでの魔法のような夜を経験してきた……私たちはすべてを勝ち取り、とても幸せだ」
「しかし、タイトル獲得や勝利以上に、私の心にはすべてのレアル・マドリードサポーターの愛情で溢れている。みんなとの特別な絆、これまで感じてきた助けや、尊敬の念、愛情をどのように表現していいのかわからない。それでも拍手や愛情の一つひとつは決して忘れない」
「誇りと感謝の気持ちでいっぱいだ。クラブW杯が終わると、このユニフォームをピッチで着ることはできないけれど、私はこれからもレアル・マドリードのファンであり続けるよ」
「Hala Madrid y nada más!」