“アジア版グラミー賞”を掲げ、「世界とつながり、音楽の未来を灯す(ともす)」をコンセプトに今年、新設された国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN2025」のグランドセレモニーが22日、京都市のロームシアター京都で行われた。この日は主要6部門などが発表され、豪華プレゼンターも登場。「最優秀アルバム賞」にはシンガー・ソングライター藤井風(27)の「LOVE ALL SERVE ALL」が輝いた。
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藤井は驚きながら、隣にいたMrs.GREEN APPLEらと握手をし、手を合わせながら登壇した。プレゼンターの俳優松重豊(62)からルビー(トロフィー)を受け取り、第一声は「いいのですか? すみませんね」と恐縮した様子だった。
受賞作「LOVE ALL SERVE ALL」は22年3月リリースのセカンドアルバム。「3年前のアルバムになるんですけど、いっぱい愛を込めて作ったことは覚えてます」と回想。「皆さんもぜひ自分の心の中に、愛をどんな形であれ、これからも世の中に散らしていってほしいです。本当に恐縮です。ありがとうございました」と締めくくった。
式典前のレッドカーペットでも「日本でこういうグラミーみたいなことができたらとずっと思っていたので、その一部になれて本当に光栄に思っています」と力を込めた。さらに、インタビュアーを務めた中島健人(31)に「セクシーサンキュー!」と伝えるなど、おちゃめに盛りあげていた数時間後の歓喜だった。
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受賞式後半には、生パフォーマンスを披露。レッドカーペットで「シンプル・イズ・ザ・ベスト」と予告していたとおり、モノクロのシンプルなセットの中で「満ちてゆく」をピアノ弾き語りで披露。途中でサングラスを外しながら、情感たっぷりに弾き語り、会場を魅了した。【野見山拓樹、玉利朱音】
◆藤井風(ふじい・かぜ)1997年(平9)6月14日生まれ、岡山県里庄町出身。20年5月に1st アルバム「HELP EVER HURT NEVER」を発売。21年にNHK紅白歌合戦に初出場。「死ぬのがいいわ」は、Spotifyが発表した22、23年の年間ランキング「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」で2年連続1位。血液型B。
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