山口市役所旧庁舎で展示されている現代アート作品=23日、同市 6月から解体が始まる山口市役所旧庁舎で23日から、現代アートや明治から昭和にかけての市内を写した動画や写真などを展示する、アートプロジェクトが始まった。6月1日まで実施し、期間中は吹奏楽のコンサートやカフェも開かれる。入場料は無料。
山口にゆかりのあるアーティストら約100点の作品が展示されている。旧庁舎はもともと山口大学教育学部の学舎として使われていたことから、作品を通して市の歴史だけでなく、大学の歴史も振り返る。
議場では、市の映画館の歴史についての記録映画が上映されているほか、農林水産部長室では旧庁舎のちりを集めガラス板にちりばめた展示品を見ることができる。
同日開かれたオープニングセレモニーで、伊藤和貴市長は「旧庁舎への感謝と別れのすてきな場として私も過ごしたい」と笑顔を見せた。