限定公開( 1 )
天海祐希(57)が23日、東京・丸の内TOEIで、同館の閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」の一環として行われた、21年の主演映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)舞台あいさつに登壇。公開中に、同劇場の1階後方の客席で若村麻由美(58)と、主題歌「老後の資金がありません」を担当した氷川きよし(47)と3人で鑑賞。直後に上映トラブルが発生したため、自ら劇場スタッフに知らせに行ったと明かし、場内を笑わせた。
天海は劇中で、節約好きの主婦・後藤篤子を演じた。松重豊(62)演じる夫章は家計は任せきりで、篤子は章の給料と自分がパートで稼いだお金をやりくりして、新川優愛(31)演じる娘のまゆみと息子勇人(瀬戸利樹)を育て上げ、節約をモットーに、老後の資金をコツコツためてきた。そのはずが、親の葬式に300万、まゆみの派手婚に300万かかり、ピンチに陥る役どころだ。
撮影は19年10〜11年にかけて行われたが、翌20年に全世界がコロナ禍に見舞われ、当初は同年9月の公開を予定も、翌21年10月に1年、延期となった。天海が「1年、延期になる。良い方向に進む、転ぶための1年だと願っていました」と当時を振り返った言葉通り、興行収入12億4000万円、動員100万人突破と大ヒットした。
天海は「ここの1番、後ろに若村麻由美さんと氷川きよしさんと3人でスルスル、入って」と、7月27日に閉館する丸の内TOEIで若村、氷川と鑑賞したと振り返った。その上で「ちょっとしたトラブルがあって。おかしくなってない? 大変なことになっていると」と、鑑賞中に上映トラブルが発生したと振り返った。
上映トラブルが何だったのか? と聞かれると「音だったか」と音声トラブルだったとした上で「すぐ気が付き、私の映画が、これはいけない、と。3人でザワザワとなり、私が行った。受け付けに『ちょっと、トラブルが起きてます』と」と知らせにいったという。
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丸の内TOEIは、1960年(昭35)9月20日に、東映本社の東映会館の落成とともに丸の内東映と洋画封切館・丸の内東映パラスとして開館。04年10月には現行の丸の内TOEIに名称統一し2スクリーンを構える。そして24年5月15日、東映会館の老朽化を理由に、今夏をめどに再開発することを発表。今年1月16日に同所で開催した東映ラインナップ発表会で、正式な閉館日(最終営業日)を7月27日とし、最後の直営館として約65年の歴史に幕を下ろすことを発表した。そして9日から「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト上映がスタート。閉館日の7月27日までの80日間にわたって、数々の傑作特集上映に加え、劇場を活用した各種イベントも実施する。
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