まずはシンプルな430円のかけうどん(並・冷)を注文 2種類追加のインパクトは、どのくらい?
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
外食チェーンの値上げが止まらない中で、先日うれしいニュースがありました。それは2025年5月9日から、あの丸亀製麺で無料の薬味・トッピングが2種類増えるという内容。
仲間入りするのは「わかめ」と「しび辛ラー油」で、従来の6種類(青ねぎ、おろししょうが、天かす、香七味、すりごま、わさび)と合わせると全8種類になりました。公式HPによると、しび辛ラー油は「花椒や赤唐辛子など6種類のスパイスに豆板醤を加え、コク深い味わいに仕上げたお店仕込みの手づくりラー油」だそう。
わかめうどんやラー油が効いたうどんは想像しただけでもおいしそうです……。でも気になるのはこれらの無料トッピングを使って、なるべく安く、なるべく満足度の高いうどんを味わえるかということ。さっそく試してみることにしました!
◆420円のかけうどん(並)の無料トッピングに挑戦
注文したのは、シンプルなかけうどん(並・冷)。丸亀の中ではリーズナブルでありながら、だし本来の風味を丁寧に味わえるメニューの一つです。
価格は420円。吉野家の牛丼(並)が498円、マクドナルドのてりやきマックバーガーセット(平日昼)が600円、サイゼリヤのランチスパゲッティが500円ですから、いかに安いかが実感できるでしょう。
しかしながら重要なのは、この何もないうどんがどこまで豪華になるかという問題です。万が一食べごたえがなかったら嫌なので、ボリューム満点の野菜かきあげ(190円)を追加しておくことにしました。
◆わかめやラー油は、血糖値の急上昇を抑える
会計を済ませて、トッピングコーナーへ。これがすべて無料で自由に乗せられるって、すでに幸せな気分を味わえます。
新入りのわかめとしび辛ラー油はそれほど大きな器に入っていなかったものの、全体の雰囲気としては非常に豪華になっていました。
今回新たに加わった2つのトッピングは、味や食感のバランス的にも優秀です。わかめのコリコリとした食感や旨味、しび辛ラー油の辛味とコクが加わることで、奥行きのある味わいが完成。
そしてさらにうれしいのは、両者ともにダイエットをサポートしてくれるということ。食物繊維と油は血糖値の急上昇をゆるやかにしてくれる効果があるので、うどんをヘルシーに楽しむなら入れるべきでしょう。さあ、トッピングが完成しました。
◆ボリューム満点のうどんに大変身
完成したうどんを見て、自己満足度は最高潮に。やったー、うれしい! 思う存分乗せて、贅沢うどんが完成しました。
うどんはほとんど見えません。最初にトッピングしたのは、天かす、青ねぎ、わかめ、しび辛ラー油、おろししょうが、針しょうが。味変でわさびやすりごまを加えます。
なんと期間限定で針しょうがが登場。訪問した日は全9種類になっていました。
◆コスパ最強うどんに大満足
実際に食べてみると、わかめが期待以上のおいしさで、たっぷり乗せて大正解。しび辛ラー油はそれほど辛さが強くないので、ある程度しっかりかけても良いなと感じました。
具材としてわかめと針しょうがをしび辛ラー油で和えながら食べるのも最高で、すべて完食した後にかきあげは要らなかったかもとさえ思ったほどおなかいっぱいに。
結論としては、ボリュームたっぷりのコスパ最強うどんを作ることに成功し、自分好みのうどんを作る楽しさまで味わうことができて大満足でした。
うどんはもっと自由に、もっとおいしくなる。そんな予感を感じながら、また近いうちに行こうと心に決めています。気になる人は是非チャレンジを!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12