
【写真】ソロver.も必見! 奥平大兼&佐野晶哉の撮り下ろしカット(全4枚)
■奥平「(佐野は)ヅカのまんま」
──原作や台本を読んでどんな感想を抱きましたか?
奥平:最初に原作を読ませていただいて「すごくやりたいな」って思いました。あの作品の中に流れている空気感が読んでいて心地よく、それが伝わるような台本だと感じました。
佐野:とにかく引き込まれるストーリーで、「ヅカを演じてみたい」と本気で思えたので、読みながらすごくワクワクしました。小説ならではのマジックというか、映画でどう表現するんだろうと想像がつかない部分もあって「どんなことになるんやろう」って楽しみになりました。
──奥平さんから見た佐野さんとヅカ、佐野さんから見た奥平さんと京は似ていますか?
奥平:けっこうまんまじゃない? 僕から見ると(佐野は)割と周りに対して均等に気にかけているイメージがありますし、そこに対しての振る舞い方も明るい印象を受けます。
佐野:たしかに、周りはよく見ているほうかも。
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佐野:原作を読んだ時も演じている時も、監督から「そのままスクリーンに映ってくれたらいいから」みたいに言われて、細かい指示もあまりなく演じました。共感度も高いですし、もしも自分が出演せずにこの作品を見ていたら、ヅカの台詞を聞いて「この言葉、早く聞きたかった」って思うんやないかな。大兼と京くんは割と真逆だよね?
奥平:僕は真逆!
佐野:京は自信なさげで、恋に対しても進路や勉強に対してもすごいネガティブなので、カメラが回ると住野さんが生み出したキャラクターがそのまんま目の前にいることに「あれなんで?」ってびっくりしました。
奥平:実際、僕もなんで(京は)あんなに物事に対して後ろめたさがあるんだろうって思っていたんです。でも、似ていないだけで共感した部分はあったので、そういう視点で見ながら監督と話して演じました。
■佐野「夏の思い出は大兼だらけ」
──2人の距離が縮まったのはいつですか?
佐野:クランクイン初日ですね。
──きっかけは?
奥平:クランクインの日に2人で廊下を歩くシーンがあったんですけど、その時に参加してくれた現地の学生さんがすごく個性的で。
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奥平:だから肌がすごく焼けていて、映像にするとより目立っていたんです。それで、「このシーンはお休みね」と言われているのがめちゃくちゃかわいくて場を和ませてくれました。
佐野:ほんまに今回の作品のMVPは、あの子やと思う。あの子がいてくれたおかげで、僕らの絆が深まったよね。それから、僕と大兼とマネージャーさんでドライブにも行ったね。新潟で撮影したんですけど、海辺を2時間ぐらい走って。
奥平:あの日は暑かった〜。
佐野:砂浜に降りるとやけどしそうなくらい。
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佐野:言い出したらキリがないんですけど、去年の夏の思い出は大兼だらけです。僕、あの車の中で聞いていたプレイリストをいまだに聞いちゃう。
奥平:僕もたまに聞く! あと、ご飯に付き合ってくれたことがすごくうれしかったです。現場に入ってすぐのタイミングでご飯に行くことってあまりないので「めっちゃいいやつだな」って。
佐野:そう言ってもらえてうれしいよ。
奥平:それから僕、人生で初めてファンクラブに入りました。もちろん、Aぇ! groupの。ステージで輝く晶哉を見て、僕も一緒に観客席で盛り上がりたいです!
佐野:うれしいけど、いろいろなライブを見に行っている大兼に見られるのはちょっと緊張する(笑)。
■もしも学生に戻ったら
──もし高校生に戻れるなら、やりたいことはありますか?
奥平:言っていいかな…僕は、恋愛ですね。
佐野:少しわかるかも(笑)。
奥平:学生だからこその憧れがあるんです。…あまり言わない方がいい?
佐野:でもこれは今まで恋愛をしてこなかったからこその意見というか、説得力があっていいんじゃない?
──ほかにやってみたいことも?
佐野:ヅカを演じて、運動部っていいなと思ったので、中学や高校で運動部に入って、男同士で本気になって汗をかいてみたいですね。
奥平:僕はもっと旅行に行っておけば良かったなと思います。僕、中学生の時は友達と大人数で遊びに行ったりしていたんですけど、高校生の時はコロナ禍と被って行けなくなってしまって…もっと行きたかったです。
──ちなみに、2人で旅行に行くならどこに行きたいですか?
奥平:佐渡! 実は今回ドライブの日に佐渡に行く予定だったのですが、船の時間が合わなくて行けなかったんです。なので、リベンジしたいです!
佐野:たしかに。それから、今回の撮影でお世話になった人にも会いに行きたいな。
(取材・文:於ありさ 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])
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