「なぜ今まで結婚しなかったの?」年収250万円の38歳女性が、やたら聞かれる質問の“真意”。高収入の女性は聞かれないのに

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2025年05月24日 15:50  女子SPA!

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写真はイメージです(以下同じ)
 こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
 現在婚活中の女性・可南子さん(仮名)は、派遣社員で年収250万円の38歳。これまで交際経験がありません。最近、マッチングアプリでマッチングしてデートの約束をした男性がいました。離婚歴があり、元奥さん側に子どもがいる40代でした。

◆「なぜ今まで結婚しなかったんですか?」と聞かれやすい理由

 その男性との初デートの際に「なぜこの歳まで結婚しなかったのですか?」と聞かれたそうです。

「なんででしょうね。高望みしすぎているんでしょうかね」とあいまいに回答したものの、その後の会話は盛り下がり、2回目のデートに発展することはありませんでした。

 可南子さんはそれまでにも男性から「なんで今まで結婚しなかったの?」と聞かれたことがあったそうです。

「こういう場合、他の人はなんて答えるんですか?」

「全ての婚活女性がこういった質問をされるわけじゃないんですよ。年収が高い女性とか責任ある仕事をしている女性なら、南子さんと同じ40歳前後でもあまり聞かれないです」

「え! そうなんですか!」

 可南子さんの場合、キャリアがあるわけでもなさそうだし、男性から「早く結婚しそうなタイプ」とみなされるのでしょう。

 ただ、20代はフリーターで音楽が好きでライブの警備のアルバイトなどをしていた可南子さんの身近に年収が高い女性も責任ある仕事をしている女性もいないのです。

◆自分を棚に上げ「結婚できなかった人」とは会いたくない

 筆者が結婚相談所のセミナーに講師として登壇した際に、ある男性会員からこんな内容の質問がありました。

「これまで転勤が多くて、結婚どころではなかった。関東に戻ってきたので婚活を開始した。自分のように転勤があったとか仕事が忙しいとかなら分からなくはないけれど、同年代で、今まで独身でいた理由がよくわからない女性を紹介されて、会うべきかためらう。キャリアがあるわけでもなさそうなのに、40歳ぐらいまで未婚でいた女性はなぜなのか?」

 その男性の年齢は、40代前半でした。

 転勤がある仕事だと婚活で不利なのは間違いありません。とはいえ、転勤がなかったら結婚できたのかは疑問です。ご自身の中では転勤のせいで結婚ができなかったと思っていらっしゃるようでした。

 結婚しないでアラフォーになった理由はケースバイケースですし、個々の事情はそれぞれです。その男性は自分のことは高い棚に上げて、「結婚できない人」とは会いたくないようでした。

 ただ、彼がこんな発言をしてしまう理由も、分からなくもないのです。

◆婚活では年齢が上がるほど、ヤバイ相手に遭遇しやすくなる

 33歳ぐらいまでの方が婚活していると、相性はあれど、癖が強すぎる人にはあまり遭遇しません。ですが男女とも年齢が上がるほど、癖が強く、会うとエネルギーを吸い取られるような相手に遭遇しやすくなります。まだ、離婚歴がある人の方が話しやすかったりするのです。

 貴重な休日に時間とお金と体力を使って会うのならば、ヤバイ人は避けたい。その気持ちは分からなくもないです。

 ヤバイ人を見分けるポイントの一つが、独身の理由がよくわからない人なのでしょう。アラフォーを超えると年収が高くない女性は婚活で苦戦しやすくなります。件の男性が言うように、高収入であれば相手が勝手に「仕事が忙しいから婚期を逃したのだろう」と解釈するのですが、収入が低く婚期を逃すほど多忙そうにも見えないと、“訳アリ”のように思われてしまうのです。

 男女が逆の場合も同じで、アラフォー女性の相談者からは、好条件なのに未婚の男性について「この人ってスペックも悪くないのに45歳未婚なんですよ。バツイチなら分かるけど……。申込(会いたいという意思表示)が来たんですけど、会うべきか迷います。どう思いますか?」のように聞かれることがあります。

◆「年収250万円、派遣社員、38歳」だけを切り取ってほしくない

 転職活動をする際、履歴書の職歴欄に働いていない空白期間があると、書類が通過しにくくなったり、面接で「なぜ働いていなかったのですか?」とブランクの理由を尋ねられたりするそうです。

 採用する側にしたら、あまりにブランクが長いと働く意欲が低いのではと心配になり、それが採用を見合わせる理由にもなるのでしょう。

 結婚しないでアラフォーになった理由というのも、職歴における空白期間とおなじようなものです。

 可南子さんは過去に就いていたイベントの仕事が体力的にきつく、30代になって「これ以上年齢が上がると続けられない」と感じたそうです。そこで職業訓練を受けてパソコンスキルを習得して、派遣社員として働くようになったのでした。年収250万円、派遣社員、38歳というところだけ見ればいわゆる“低スぺ”なのですが、20代の頃と比較すると可南子さんなりにしっかりと就業対策をしているのです。

 データだけでは伝えられない情報を、婚活の相手に伝えるにはどうすればいいと思いますか?

◆その後ぱったりと“嫌な質問”をされなくなった理由

 可南子さんのマッチングアプリのプロフィールを、大幅に変更することにしました。

 そこには、音楽好きで20代のころはイベント手伝いの仕事をしていたこと、だけど体力的にきつくなって30代になってキャリアチェンジをしたという経緯、そして、結婚後も働き続けるつもりがあることを書きました。さらに、好きなバンドやアーティスト名を追加して音楽好きをアピール。プロフィール写真も清楚風から、ロックフェスに参加した時のアクティブそうな写真にかえました。

 すると「いいね」が来る層がわり、「なぜ結婚しなかったんですか?」と聞かれることもなくなったそうです。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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