災害時は一時的な避難場所として“約9,000人”収容可能…東京都豊島区にある防災公園「イケ・サンパーク」の機能を解説

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2025年05月25日 06:20  TOKYO FM +

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災害時は一時的な避難場所として“約9
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。今回の放送では、東京都豊島区がおこなっている地域防災の取り組みを紹介しました。


※写真はイメージです



豊島区には災害時に活躍する“4つの防災公園”が整備されています。防災公園とは、災害が起きたときに避難場所や救助活動の拠点として機能する公園です。平時は区民の憩いの場として利用されますが、いざというときは物資の供給や医療活動を支える重要な役割を果たします。そのなかで、今回は東京メトロ・有楽町線 東池袋駅から徒歩約5分のところにある「イケ・サンパーク(としまみどりの防災公園)」を紹介します。

はじめに、同公園について豊島区 都市整備部公園緑地 課長の嶌田真一(しまだ・しんいち)さんに話を伺うと、「池袋駅から続く商業地と住宅地のちょうど中間に位置し、さまざまな方にご利用いただき賑わっています。週末は、友好都市の物産販売などをおこなうファーマーズマーケットを中心に、防災関連のイベント、子ども向けのイベントなどをおこなっております。今シーズンから水遊び場を新設し、暑い夏でも親子で楽しく過ごせるようになりました」と説明。

続いて、豊島区 総務部 防災危機管理課 課長の小嶋浩一(こじま・ひろかず)さんに、災害時にはどんな機能があるのかを尋ねてみると、「一時的に避難する場所として約9,000人の収容が可能となっております。また、区内の“輸送の拠点”となって、区や東京都からの支援物資が『イケ・サンパーク』に集約されます。そして、道路閉塞時の物資の調達やケガをした方を搬送するためのヘリポートとしても活用できます」と解説します。

では、公園内にはどういったものが備え付けられているのでしょうか?

小嶋さんは「『イケ・サンパーク』のなかには防災倉庫があり、災害時に必要なテントなどの物資を備蓄するとともに冷蔵庫も完備しております。また、災害時用トイレとして15のトイレが整備されており、断水時は井戸水などを使って利用可能です。そして、地下には水道の水をためておく震災対策用応急給水槽がありまして、万が一、断水した際に飲用水や生活用水として供給できる設備となっております」と話していました。

豊島区では有事に備えるため、防災公園で区民に向けた防災訓練をおこなっていたり、防災フェスタも開催されていて、10月13日(月・祝)には「としまDOKIDOKI防災フェス2025」が開催予定。こうしたイベントに参加することで、防災知識はもちろん、災害時に役立つ公園が近くにあることを子どもに伝える良いきっかけになるでしょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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