亀井がウエットを攻略し初優勝。ナカリン猛追も届かず/2025全日本ロード第2戦SUGO ST1000 決勝

0

2025年05月25日 14:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)、ナカリン・アティラットプワパット(AstemoSIRacing withThaiHonda)/全日本ロード第2戦SUGO ST1000 決勝
 5月25日、2025年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 スーパーバイクレース in SUGOのST1000クラスの決勝レースが宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)が優勝を飾った。

 第1戦は2&4レースでJSB1000クラスのみの開催だったため、ST1000クラスにとっては開幕戦となる全日本ロード第2戦。昨年の同クラスチャンピオンである國井勇輝がロードレース世界選手権Moto2クラスへのステップアップを果たしたことで、今シーズンは新たな戦いの幕が明ける1年となる。

 前日に行われた予選では、國峰啄磨(TOHO Racing)が1分27秒140でポールポジション獲得。2番手は1分27秒165の羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)、3番手には1分27秒389の亀井が入った。

 トップ9台が1分27秒台とタイム差が少なく、多くのライダーに優勝の可能性があるST1000クラス。決勝では混戦が予想された。

 決勝レースは雨は止んでいるものの、路面はウェット。前日の予選とは違うコンディションのため、勢力図が変わる可能性も含んだレースとなった。

 12時05分から18周で行われた決勝レースは、羽田が好スタートを決めるも亀井がホールショットを奪い、國峰は2番手に後退。そして3番手には8番グリッドから好スタートを決めた井手翔太(AKENO SPEED・RC KOSHIEN )がつける。

 4番手争いはナカリン・アティラットプワパット(AstemoSIRacing withThaiHonda)と岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)がバトルを展開。そんななか、トップの亀井は快調に飛ばしトップをひた走る。

 岩戸とのバトルを制したナカリンは、3番手の井手に迫っていく。ペースの良いナカリンは、3周目の馬の背コーナーで井手を攻略し3番手に浮上。4番手に交代した井手はペースが上がらず、伊藤元治(MOTOBUM HONDA)、作本輝介(TOHO racing)にもパスされてしまう。井手は作本との攻防の際、軽く接触してラインを外してしまったこともあり、羽田にも先行を許してしまった。

 上位勢は2秒ほどの等間隔でレースを周回していたが、ペースの良い3番手のナカリンは、バックマーカーの処理で手こずった國峰を一気にオーバーテイクし2位に浮上。トップの亀井との差はすでに5秒にまで拡大していたが、ファステストラップを出し追い上げを開始する。

 残り5周、ナカリンが亀井との差を5秒から3秒にまで詰めるなか、亀井もこれに反応。しかし、ナカリンのペースは良く、残り3周で両者の差は1.4にまで詰まることになる。

 両者自己ベストを更新しながらファイナルラップに突入。ナカリンは最後に仕掛けたいところだったが、1コーナーから4コーナーにかけてバックマーカーに引っかかってしまう。バックマーカーの処理にもたついてしまったナカリンは最後までプッシュするも、わずか0.1秒届かずチェッカー。僅差で亀井が逃げ切りトップチェッカーを受けた。

 亀井はST1000クラスで初優勝。プライベーターチームからの参戦ながら、今後に繋がる大きな1勝を挙げた。ナカリンはST1000クラスで初の2位表彰台を獲得、3位にはポールシッターの國峰が入った。以下、4位は伊藤、5位は井手、6位は作本、7位は羽田、8位は岩戸、9位は荒川、10位は古山颯太(YOKOYAMA BYOUINN RSN)。

 第3戦筑波はJ-GP3のみの開催となるため、次戦は8月23日から24日にかけて行われる第4戦もてぎ。暑さの厳しい8月のもてぎで2レース制での戦いとなる。

[オートスポーツweb 2025年05月25日]

    ニュース設定