ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP) 5月25日、ヤマハ発動機株式会社は2025年のFIM世界耐久選手権(EWC)第3戦鈴鹿8時間耐久ロードレースにMotoGPライダーのジャック・ミラーを起用すると発表した。
ヤマハは1984年に鈴鹿8耐に参戦を開始した後、優勝は1987年、1988年、1990年、1996年に達成。2015年には2002年以来13年ぶりにファクトリーとして復活を果たし、2018年まで4連覇。2019年は赤旗終了のレースでトップでチェッカーを受けて暫定表彰台の真ん中に立ったが、カワサキの優勝に覆り、以降は活動休止していた。
ところが今年はファクトリー体制を復活させて8月1〜3日に鈴鹿サーキットで開催されるEWC第3戦鈴鹿8耐に参戦する。ヤマハ創立70周年として、過去のレースをオマージュした赤と白をベースとしたデザインのヤマハYZF-R1で、ゼッケンは21番、ブリヂストンタイヤを履く。
チーム名はYAMAHA FACTORY RACING TEAM(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)ではなく、当時のYAMAHA RACING TEAM(ヤマハ・レーシング・チーム)を使用。ライダーは3名のうち中須賀克行のみ3月20日の発表会で明かしたが、あとの2名は決定次第アナウンスするとされていた。
そして、5月24日にはヤマハのSNSアカウントであるヤマハ発動機レース情報で、25日の19時に第2ライダーを発表する告知を投稿。今回、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPからロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦しているミラーがヤマハ・レーシング・チームで鈴鹿8耐を走ることが発表された。
ミラーは2017年にホンダのマシンを駆りMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから鈴鹿8耐に参戦した経験があり、4位を獲得した。MotoGPでは4勝を飾ったことのある実力あるライダーであるため、鈴鹿8耐での表彰台が期待される。
中須賀、ミラーとともに参戦する3人目のライダーは後日発表されるようだが、WorldSBKのヤマハライダーになるという。
[オートスポーツweb 2025年05月25日]