「宅配便」いちばん安い送り方を徹底比較!A4サイズの薄型荷物は郵便局「クリックポスト」が圧倒的安さ

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2025年05月26日 11:10  web女性自身

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ヤマト運輸が「こねこ便420」を5月21日から全国展開する。A4サイズ相当で厚さ3cmの専用ボックスに入るものなら送料は全国一律(沖縄県からの発送はできない)の420円だ(税込み、以下同)。



「郵便局の『レターパックライト』とよく似たサービスです。専用ボックスの大きさと、自宅の郵便受けに届き、対面での受け取りやサインなどが不要な点は同じ。専用ボックス代を含んだ送料は、こねこ便420が10円安いです」



そう話すのは節約アドバイザーの丸山晴美さん。ただ、専用ボックスを郵便局で買えば発送はポスト投函できるレターパックライトと比べて、こねこ便420の専用ボックスはヤマト運輸の営業所かセールスドライバーから購入し、発送は営業所などに持ち込むか、集荷を依頼しなければならない。こねこ便420はコンビニでの扱いがないため、使い勝手はレターパックライトに軍配が上がるだろう。



「もっと安く送る方法があります。A4サイズの薄型荷物は、郵便局の『クリックポスト』が最強です」(丸山さん、以下同)



クリックポストはWEBで送り先の住所氏名などを入力し、クレジットカードで送料を決済。自宅やコンビニで宛先ラベルを印刷し、荷物に貼りつけたら、ポスト投函で発送完了。送料は全国一律185円と圧倒的に安い。市販のケースや袋、封筒で送ることもできる。



「父の日にネクタイやポロシャツなどを送ろうと思っている人に、おすすめです」



WEBでの入力は慣れたら簡単。丸山さんは「手書きより断然ラク」という。また、クリックポストは土日や休日も配達があるので、封書などより早く着くことも。ただし、重量は1kg以内なのでクリックポストの中身は軽いもの限定だ。



いっぽう、箱ものなど一般的な宅配便はどこが安いのだろう。東京から大阪に荷物を1つ送る場合を例に見ていこう。



「表にあるのはいわば“定価”です。各社割引があるので、定価の比較はあまり意味がありません。それより“最大重量”に注目してください」



宅配便の料金は送り先までの距離と、縦・横・高さ3辺の長さ、そして重量で決まる。たとえば縦20cm、横20cm、高さ15cmで3kgの荷物を送るとする。3辺足すと55cmだから、大きさとしては60サイズだ。だが、ヤマト運輸や佐川急便では60サイズは2kgまでと決まっていて、重さが3kgだと80サイズとカウントされる。料金は大きさと重さの大きいほう、このケースでは80サイズの料金を払うこととなる。



「郵便局ならどのサイズでも最大25kgまで。重いために大きなサイズの料金を払う必要はありません。小さくて重いものを送るなら『ゆうパック』がいいでしょう」



逆に、大きくて重いものは?



「160サイズ以上は佐川急便が3社の中で最安です。佐川急便は法人メインのイメージがありますが、個人でも営業所に持ち込むか集荷を依頼すれば発送できます」





■クロネコメンバーズに登録すればさまざまな割引が



送料が安くなる各社の割引とは、どんなものがあるのだろう。



「割引の名称はそれぞれですが、荷物を集荷ではなく営業所などに自分で持ち込んだ際の持込割引、WEBやアプリで宛先情報を入力するデジタル割・アプリ割などが一般的です」



割引を活用した送料を試算してみた。適用される割引は、佐川急便は「持込割引」の100円のみ、郵便局もアプリで宛先を入力する「アプリ利用割引」の180円だが、ヤマト運輸は12%引きの「にゃんPay割引」をはじめ複数ある。



にゃんPayとはヤマト運輸独自のコード決済で、公式アプリから登録できる。事前にチャージしたにゃんPayで送料を払えば、税抜き価格から12%引きだ。



「まずはヤマト運輸の無料の会員システム『クロネコメンバーズ』に登録しましょう。登録すれば『宅急便が明日届く』といったお知らせが入ったり、受け取り日時を変更できたり、とても便利です。割引サービスも最大限使えます」



クロネコメンバーズはにゃんPay割引に持込割やデジタル割が併用できるから、割引額が大きくなる。今高騰している米を離れて暮らす家族に差し入れするようなとき、送料くらいは最安に抑えたいだろう。にゃんPay割引などをフル活用すれば、一見定価が高いヤマト運輸がもっともお得だと丸山さんはいう。



とはいえ、近所にあるのは郵便局という地域もあるだろう。



「郵便局アプリをぜひ使ってください。送り状が手書きだと、郵便局に持ち込んでも120円引きにしかなりませんが、アプリ利用割引なら180円引きです」



アプリならよく送る住所を登録できるので、2回目以降は入力の手間もない。送料は事前に精算済みだから、郵便局でアプリのQRコードを示せば宛先シールがプリントされ、それを貼って局員に手渡すだけで発送手続きが終わる。「ゆうパックの送料は切手でも払えます。84円や63円の切手が余っている人は送料に使うといいでしょう」



ガソリンや人件費の高騰で、荷物を送る送料も値上がりが続く。安い送料の宅配便を選び、使える割引は使い倒して、愛を込めたプレゼントをお得に送ろう。

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