画像提供:マイナビニュース 2025年秋に登場するmacOSの次期メジャーバージョン「macOS Tahoe 26」は、Intel搭載Macに導入できる最後のバージョンとなる。Appleが年次開発者会議「WWDC 2025」(6月9日〜13日)の「Platforms State of the Union」で明らかにした。
macOS Tahoe 26の対応機種は以下の通りである。
MacBook Air(Apple Silicon):2020以降
MacBook Pro (Apple Silicon):2020以降
MacBook Pro:16インチ(2019)、13インチ(2020、Thunderbolt 3ポートx4)
iMac:2020以降
Mac mini:2020以降
Mac Studio:2022以降
Mac Pro:2019以降
MacBook AirはApple Silicon搭載モデルのみが対象となり、iMac(2019)、Mac mini(2018・2019)、iMac Proなど、前バージョン「macOS Sequoia」でアップグレード対象となっていたIntel搭載Macの多くが対象外となった。macOS Tahoeが対応するIntel搭載Macは、MacBook Proやデスクトップ機種など、比較的高性能な過渡的存在のモデルに限られる。
Appleは2020年11月に初のM1搭載Macを発売し、2023年6月の「Mac Pro(M2 Ultra)」の登場により、MacのラインアップをApple Siliconへ完全移行させた。この移行期間とその後の2年間において、Appleは高効率・高性能なApple Siliconの特性(機械学習性能やユニファイドメモリなど)を基盤として、macOSの進化を加速させてきた。その結果、Intel搭載Macでは使用できないmacOSの機能や体験が年々増加している。
macOS Tahoeでは、iOSやiPadOSなどApple Siliconを搭載する他のAppleデバイスと共通するユニバーサルデザイン言語が導入される。さらに、Apple Intelligenceが今後のAppleデバイスの体験において重要な役割を担うようになると見られている。
「Apple Siliconによって、これまで想像もできなかったことを実現できるようになった。これからはすべての力と革新をそこに注ぐときである」とマシュー・ファーリック氏(シニアディレクター、デベロッパレレーション)。AI時代におけるハードウェアとソフトウェアの統合が進むなか、Intel搭載Macはその役目を終えることとなる。(Yoichi Yamashita)