画像提供:マイナビニュースノウンズは6月11日、「備蓄米に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年6月9日、全国の一般生活者1,004名を対象にインターネットで行われた。
○高い認知度も、実際の利用は30.2%
備蓄米の認知度は98.7%(991名)と極めて高い水準にある一方、直近6ヶ月以内の実際の購入・消費経験は30.2%(303名)に留まっている。この大きなギャップは、認知はしているが実際の購入・消費に至らないという消費者行動の特徴を示しており、購買促進策や流通拡大策の必要性を示唆している。
○味覚評価では「劣る」が62%
直近6ヶ月以内に購入・消費した経験があると回答した人のうち、約6割の消費者が新米と比べて備蓄米の味や食感に対するネガティブな評価を示しており、品質改善や適切な保存・流通管理の強化が必要と考えられる。
○政府への要望は「品質確保」「透明な価格設定」が多数
消費者は備蓄米の価格だけでなく、品質や信頼性の確保にも強い関心を持っており、政府への要望も「品質」と「透明性」に集約されている。販売促進や流通において、消費者の期待に応える施策が求められていることがうかがえる。
○価格についての意見は二分化
価格設定に対する意見は分散しており、「適正」と「もっと安く」がほぼ拮抗している。 価格に対する価値観や所得状況の差が背景にあると考えられる。消費者の価格感応度には大きな個人差があることが示されている。
○米の価格上昇が8割以上の家計に影響
米の価格上昇が家計に「大きく影響を受ける」との回答が493名、「少し影響を受ける」との回答が335名、合わせると実に8割以上にものぼり、家計に大きな影響を与えていることが顕著に。また、このことが要因で米の代替品へのシフトを加速させていると考えられる。代替品としてパンや麺類が広く選ばれており、主食の選択肢が多様化している。(Yumi's life)