画像:「株式会社主婦の友社 プレスリリースより」(PR TIMESより)梅宮アンナさんが今年5月にアートディレクターの世継恭規さんと“出会ってから10日”というスピード婚をしました。
今年53歳になるアンナさんは昨年8月に乳がんで闘病中であることも公表しており、世間からは祝福の声が溢れています。
◆華麗なる家系と“国民的娘”の素顔
梅宮アンナさんと言えばご存知の通り、故・梅宮辰夫さんとアメリカ出身の元モデルである梅宮クラウディアさんの一人娘。
抜群のスタイルと美しい顔立ち、そして人間性あふれる可愛らしいキャラクターでタレントとして多くのバラエティ番組でも活躍しました。家族共演も多く、芸能界きっての仲良し家族としても国民的な人気を博していました。
◆恋愛とスキャンダル――波乱の恋路
そんなアンナさんをさらに有名にしたのが、タレントの羽賀研二さんとの交際でした。
しかしアンナさんとの交際中、羽賀さんに対して父の辰夫さんは「稀代のワル」と酷評して公然と交際を反対。数年の交際の末に2人は破局するも、2007年に羽賀さんが詐欺事件をはじめとする複数の逮捕と有罪判決を受けたことから辰夫さんは羽賀さんの本性を見抜いていたことなども話題になりました。
羽賀さんと破局して2年後の2001年には、一般男性と授かり婚をしました。ところが2002年の娘さんの誕生の翌年には離婚を発表しました。さらにその翌年の2004年には元夫が賭博開帳図利容疑で逮捕されるという事態に。
羽賀さんと交際していた当時、アンナさんは羽賀さんと2人でヌード写真集を出すほどの熱愛ぶりでしたが、羽賀さんが多額の借金を抱えていたことも判明していました。自分の借金返済のためにアンナさんに近づいたのではないかという疑惑の目も向けられていたことも事実です。
そこに来て、元旦那さんまでお金絡みの問題で逮捕されたことから、アンナさんの男運のなさや財産目当てで近付く男だとしても好きになってしまう恋愛観を憂う世間の声も多かったです。
◆シングルマザーとしての奮闘と闘病、そして新たな出会い
その後、アンナさんはタレント活動を継続しつつ、シングルマザーとして娘さんの子育てに奮闘。2019年に辰夫さんが亡くなってからはクラウディアさんと2人でテレビ出演することも多かったです。
そして2024年8月には乳がんに罹患しており、抗がん剤治療を行う「術前化学療法」を行っていることを公表。以降は乳がんに関する自身の経験を発信する活動にも力を入れてきました。
そんななか先日に発表された世継恭規さんとの電撃再婚。出会って10日での結婚というスピード婚に心配の声もありますが、ネットでは「今度こそ幸せになってほしい!」、「素敵な旦那様と出会えて本当によかった」と祝福の声が殺到していました。これは国民の多くがこれまでのアンナさんの恋愛遍歴を知るからこそでしょう。
特に世継さんは世界的に活躍するアートディレクターであり、羽賀さんや元旦那さんとはまったく違うタイプの男性であることも応援の声が多い理由なのではないでしょうか。辰夫さんの遺産やアンナさんの財産目当てで近付いたとは到底思えず、さらにはアンナさんの闘病を理解した上で伴侶とすることを決めたのですから。
また世継さんも今年60歳ということで、出会って10日だとしても自分の経験値から導き出した直感や確固たる自信によってアンナさんを選んだのではないでしょうか。
◆まっすぐな生き様と“本当の幸せ”への道
どうしても危ない恋に突き進んでしまう印象が強いアンナさん。世継さんとの出会いも、世継さんのインスタグラムを見たアンナさんがアプローチしたことから始まったと語っていたことから、「この人だ!」と決めたら一直線に向かう姿勢は昔とは変わっていないのかもしれません。
しかし、闘病中であることや娘さんがすでに20歳を超えている年齢になってから再婚していることからも、決して自分勝手に恋愛に突き進んでいるのではなく、きちんと娘さんのことや身の振り方を考えた上での決断だったのでしょう。
20代の頃は危険な恋に夢中になり、30代で結婚に失敗しても、子どもをしっかり育て上げ、自分を見失わずに生き、50代に入ってから素敵な男性を見つけて再婚する。アンナさんから積極的にアプローチして結婚に至った過程を見ても、王子様に助けてもらうことをただ待つのではなく、自分の力で幸せをつかみに行く強さも見て取れます。
今回の再婚からも、アンナさんのまっすぐで純粋な人間性や、成熟した恋愛観、そして人生経験の結実を感じることができます。
芸能一家に生まれ、破天荒な恋愛劇をマスコミの前で繰り広げ、ワイドショーのおもちゃにされるのではなく、恋愛に傷ついたり病気で苦しんだりするすべての人たちの希望となる。アンナさんは昔も芸能界のスターだったのでしょうが、今回の再婚によって本当の意味でのスターになったのではないでしょうか。
梅宮アンナさん、もとい世継アンナさんの生き様に、これからも注目したいです。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中