新井大輝がコバライネンとの接戦を制し今季2勝目。地元群馬で連覇達成/全日本ラリー第4戦

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2025年06月11日 18:00  AUTOSPORT web

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JN-1クラスで優勝した新井大輝/立久井大輝(R2R x YAHAGI Skoda Fabia R5) 2025年JRC第4戦モントレー
 6月6日金曜から8日日曜にかけて、群馬県安中市を拠点にJRC全日本ラリー選手権第4戦『加勢裕二杯 MONTRE 2025』が行われ、新井大輝/立久井大輝組(R2R x YAHAGI Skoda Fabia R5)が優勝。前戦ラリー飛鳥からの2連勝を達成した。

 土日に各4本、昨年登場した碓氷峠の旧道を利用するスペシャルステージ(SS)を含む計8つのターマック(舗装路)ステージが設定された2025年のモントレーは、地元群馬での連覇を目指す新井と、今季初勝利を狙うヘイキ・コバライネン(AICELLO速心DLヤリスRally2)による一騎打ちの様相を呈した。

 晴天に恵まれた土曜のレグ1、まずは新井が、2番手コバライネンに8.8秒差をつけるステージベストで主導権を握る。しかし、すかさず元F1ドライバーが反撃に出て旧碓氷峠のSS2でステージウイン。その差を6.7秒に縮めると、午後のループの一本目で連続ベストを記録。新井が同ステージでトップから9.8秒遅れの3番手となったため両者の順位が入れ替わり、コバライネンが3.1秒差でトップに躍り出る。

 一日の最後は新井が一番時計を取り戻したが、総合順位では0.8秒の僅差でコバライネンが首位をキープしてみせた。

 明けた日曜のレグ2は曇天の下、前日と同じくドライコンディションでの戦いに。再逆転を狙う新井は、オープニングステージとなったSS5で今大会3度目のステージウインを飾り、幸先よくライバルを先行することに成功する。現チャンピオンはその後のSS6と午後のSS7で連続ベストを刻みコバライネンとのギャップを4.9秒に拡げた。

 JRC2冠のコバライネンも午前中の2SSはいずれも2番手、SS7も僅差の3番手タイムでくらいつき最終SS8では新井を1.8秒上回るスピードでステージ優勝を果たしたが、ライバルが築いたマージンを削り切ることはできなかった。この結果、3.1秒差で首位を守った新井/立久井組が今季2勝目を連勝で飾っている。

 優勝争いと同じく白熱した戦いが繰り広げられた、鎌田卓麻(Castrol TEIN DL ファビア)と勝田範彦(LUCK with ROOKIE DL GR ヤリスRALLY2)による3番手争いは、後者に軍配が上がった。鎌田が2.7秒リードして迎えた最終ステージで、勝田がコバライネンに次ぐ2番手タイムマークした一方、4番手タイムでフィニッシュした鎌田は3.9秒の後れを取った。これにより土壇場で順位が入れ替わり勝田が3位表彰台を獲得している。

 鎌田は1.2秒差で競り負け総合4位に。同5位は奴田原文雄(ADVAN KTMS GRヤリスRally2)、福永修(Fabia RS rally2)が6位となった。JN-2以下、各クラスのウイナーは下記のとおりだ。


■2025年JRC全日本ラリー選手権第4戦『加勢裕二杯 MONTRE 2025』順位結果



Pos./Driver&Co-Driver/Car/Time
総合1位/新井大輝/立久井大輝/R2R x YAHAGI Skoda Fabia R5/53'53.6
総合2位/ヘイキ・コバライネン/北川紗衣/AICELLO速心DLヤリスRally2/53'56.7
総合3位/勝田範彦/保井隆宏/LUCK with ROOKIE DL GR ヤリスRALLY2/54'28.8
JN-2優勝/山田啓介/藤井俊樹/FIT-EASYソミック石川DLGRヤリス/56'15.1
JN-3優勝/渡部弘樹/横山慎太郎/クスコ WM DL ウルト86/58'54.7
JN-4優勝/藤原友貴/宮本大輝/ロッソレーシング WM DL スイフト/58'34.2
JN-5優勝/松倉拓郎/山田真記子/DL☆Gセキネン鹿ソニックセラメタヤリス/1h00'26.9
JN-X優勝/天野智之/井上裕紀子/TRT・DL・RAV4 PHEV/1h02'17.2


 JRCの次戦は『2025 ARKラリー・カムイ』だ。今シーズン初のグラベル(未舗装路)イベントとなる第5戦は、7月4〜6日に北海道虻田郡ニセコ町を中心に開催される。

[オートスポーツweb 2025年06月11日]

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