
万葉大茶会実行委員会は、「令和の万葉大茶会 飛鳥大会」を大阪・関西万博会場で6月6日に開いた。
「万葉集」は、20巻約4,500首から構成された日本最古の和歌集。重複されている歌も多く、正確な数え方は諸説ある。歌の作者の身分や男女関係なく、純粋に歌の良し悪しのみで編纂され、中には国や上司を恨む歌、方言が使われた歌もあるという。20巻はテーマ別にまとめられ、相聞歌、挽歌、雑詩、物に例える歌、地方の民などの歌などが収められており、最後の4,516番が編者の大伴家持が因幡国で読んだ歌とされている。
「令和の万葉大茶会」は、大伴家持に縁がある地を巡り、2020年から毎年行われているイベント。大伴家持の赴任地である富山県高岡市、鳥取県鳥取市、福岡県太宰府市、宮城県多賀城市を巡り、最後が関西での開催となった。
「令和」の由来となった、万葉集の「梅花の宴」を3Dマッピングで再現し、各地の万葉衣装を着用して集まった大茶会を開いた。服部誠太郎福岡県知事による挨拶の後、里中満智子大会実行委員長による公演「万葉集の魅力」、お点前、和歌の朗読を行った。
また、EXPOアリーナMatsuriでは第2部として「令和の万葉フェスティバル」を開催し、埼玉県さいたま市のさいたま竜神まつり、鳥取県鳥取市のしゃんしゃん傘踊りなど、万葉地域の祭りを披露した。石破茂首相もメッセージを寄せた。
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