ショートアニメプロジェクト『ラノベアニメ』始動　『薬屋のひとりごと』原作者書き下ろしなど4作品をアニメ化

　人気作家が書き下ろした新規原作、人気イラストレーターのオリジナルキャラクターデザインを元に、ショートアニメを展開するプロジェクト『ラノベアニメ』が始動し、7月12日よりテレビ朝日ほかにて『週刊ラノべアニメ』として放送されることが決定した。あわせて人気アニメ『薬屋のひとりごと』の原作で知られる日向夏氏による『ファムファタル育成計画』を含む4作品が発表され、きょう12日より10日間連続で、内2作品が公式YouTubeにて先行公開される。

【動画】ショートアニメプロジェクト『ラノベアニメ』PV

　「ラノベアニメ」（略称：ラノアニ）は、実力派ライトノベル作家と人気イラストレーターがタッグを組んで贈る、ショートアニメプロジェクト。1話5分で、ラノベのように手軽で、短時間でもグッと引き込まれる、まだ誰も見たことのない“マダ見ぬ物語“を生み出す。『週刊ラノべアニメ』として、7月12日深夜2時よりABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて、放送される。

　今回発表されたのは4作品。1作品目は、『傷心タイムリープ』。緻密なトリックと重厚な物語で読者を魅了してきた二語十氏の新作で、高校生が一度振られてしまった相手と両想いになるべく、タイムリープを繰り返しながら未来を変えていく、甘くて苦い“恋のミステリー”。二語十氏は「勝ち確（？）だったはずがなぜフラれてしまったのか、タイムリープの果てに恋は成就するのか、その辺りに注目して観ていただけると幸いです」とコメント。

　2作品目の日向夏氏の新作『ファムファタル育成計画』は、ぽっちゃり主人公のダイエット奮闘記。大切な従妹を傷つけた男のファムファタル（＝男を破滅させる魔性の女）となって復讐をするため、脂肪との別れを決意する。高校生の笑いと汗と、時々涙（!?）のダイエット生活を、キャラクター描写が得意な日向夏氏が生き生きと描いた。日向夏氏は「ゆるく楽しく前向きになれる話を目指しました」とコメント。

　長月達平氏の『Jack the Reaper』は、現代の日本を舞台に“死のループ”を題材にした新しいストーリー。記憶を亡くした刑事と殺人鬼のさまざまな攻防を、緊張感たっぷりに描写していく。事件の真相が明らかになる時、長月氏らしい深い人間ドラマに驚かされる。長月氏は「何もかもが新しい試みで、作る側も見る側も感動は新鮮！さあ、実際どんなものが出来上がったか確かめるために、あなたの5分をもらおうか！」とコメント。

　天野頌子氏が書き下ろしたのは『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』。マリー・アントワネットに転生した現代の女子高生が処刑される未来を回避するため、オタク知識と情熱を武器に、王宮初のアイドルグループ育成プロジェクトを始める。異世界と現代の要素をふんだんに盛り込み、誰もが楽しめる物語に仕上げられた。天野氏は「このとびきり華麗なヴェルサイユの物語をぜひご一緒に。推…し活……ばんざ…い…！」とコメントしている。

　また、各作品の世界観を彩るビジュアルが詰まったPVも公開された。PVの冒頭で大きく「#ラノアニ」と映し出されたのち、作品の世界観を彩るビジュアルが次々に登場する。

■発表された4作品

▼『傷心タイムリープ』
原作・脚本：二語十（「探偵は、もう死んでいる。」MF文庫J）
キャラクターデザイン：tanu

▼『ファムファタル育成計画』
原作：日向夏（「薬屋のひとりごと」ヒーロー文庫）
脚本：川岸殴魚
キャラクターデザイン：桶乃かもく

▼『Jack the Reaper』
原作：長月達平（「Re:ゼロから始める異世界生活」MF文庫J）
脚本：羽咲うさぎ
キャラクターデザイン：千種みのり

▼『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』
原作・脚本：天野頌子（「よろず占い処　陰陽屋へようこそ」ポプラ文庫ピュアフル）
キャラクターデザイン：藤真拓哉

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