NMB48川上千尋(26)が12日、大阪市のNMB48劇場で行われたチームN公演「N ship」で卒業を発表した。
川上はアンコールを含む全18曲を歌い終え、エンディングを迎えたところで「ちょっと待ってください」と声を上げ、「私、川上千尋はNMB48を卒業します」と卒業を発表した。
2012年に14歳で加入し、今年で13年目。「壁にぶつかっては卒業という選択が頭をよぎりましたが、そのたびにまだ上に行けると皆さんとともに鼓舞しあって、いろんな景色を見てこれた13年間でした」と振り返った。
続けて「まだ夢があったから、夢が尽きなかったからここにいたかった。でも、NMB48のちっひーとしての夢は、皆さんとともにすべてかなえられたと思います」とともに歩んできたファンに感謝。涙ながらに「人生の半分NMB48に、アイドルに注いできて、ようやくアイドルをやりきったと胸を張って言えると思ったので、ここでアイドル人生ゲームセットします。笑ってください」と大の阪神ファンらしい言い回しで言葉を紡いだ。
今後については「卒業は今年の年末を予定しています。女優を中心にマルチな活動をしたい」と宣言。「あと半年、皆さんと過ごす時間、一瞬一瞬を大切にしながら、あと少し残っている夢をかなえていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と頭を下げた。
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卒業発表後は、緊張感から解き放たれた様子で「泣かへんと思ってたのに。皆さんの顔を見たら、知ってる人いっぱいやから泣けてくる。気持ちがそれだけ支えられてたんだなと思いました」。チームNキャプテンの平山真衣から「新しい道にちっひーさんを笑顔で見送れたら」とエールを送られていた。
あいさつを終えた後は、最後までステージに残り「みんなありがとうございます」と感謝。ファンからちっひーコールを受け、「卒業の時に聞かせて、まだ早い」と笑いながら、ステージを後にした。
川上は2012年12月に4期生としてお披露目。14年2月に正規昇格、16年10月に「僕以外の誰か」で初選抜入りした。22年、「好きだ虫」で初センターを務めた。
小1から8年間、14年ソチ五輪5位の町田樹氏らを育てた大西勝敬コーチの指導を受け、フィギュアスケートに取り組んだ。ダンスユニット「だんさぶる!」メンバーに選ばれるなど、グループでも屈指のダンススキルを誇る。
だが、なにより川上の代名詞といえば、阪神タイガースだろう。
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小学校4年の時にマット・マートン選手の本塁打を目の当たりにして、虎党に開眼。毎年、甲子園球場ではもちろん、地方開催での試合にも足を運ぶグループ最強の“阪神愛”を持つ。その熱心さから、TORACO応援隊長や甲子園グルメ大使にも起用され、始球式にもたびたび登場してきた。選手、チームに対する考察は、目の肥えたファンからも一目置かれた。
23年に渋谷凪咲が卒業し、4期生最後のメンバーに。昨年12月に石田優美が卒業してからは、グループ最古参メンバーとなっていた。
家電量販店「上新電機」のCMにも出演するなど、“グループの顔”的存在として活動する一方、近年は舞台にも積極的に出演してきた。年内の活動をもって卒業し、その後は夢に掲げてきた女優を目指す。
◆川上千尋(かわかみ・ちひろ)1998年(平10)12月17日生まれ、大阪府出身。チームN。12年12月に4期加入。14年2月、正規昇格。16年10月「僕以外の誰か」で初選抜。22年、「好きだ虫」で初センター。ダンスユニット「だんさぶる!」のメンバー。特技はフィギュアスケート、阪神タイガースの応援。身長154センチ、血液型A。愛称は「ちっひー」。
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